映画音楽をダシにして少し語ろう その11 | 夙の三郎 オフィシャルブログ powered by 俺様

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風を知れ!
そして地の薫りを嗅ぐのだ!
さすれば血は炎のたぎりを失う事なく運命の鐘を鳴らすだろう…

もはや枷は外れた





Beauty and the Beast

美女と野獣

出演(声)/ペイジ・オハラ
   ロビー・ベンソン
   リチャード・ホワイト
   ジェシー・コーティー
   アンジェラ・ランズベリー
   ジェリー・オーバック
   デヴィッド・オグデン・スティアーズ
   レックス・エヴァーハート
   ブラッドリー・ピアース
監督/ゲイリー・トゥルースデイル
   カーク・ワイズ
脚本/リンダ・ウールヴァートン
原作/J・L・ド・ボーモン夫人
製作/ドン・ハーン
製作総指揮/ハワード・アッシュマン
音楽/アラン・メンケン
   ハワード・アッシュマン
編集/ジョン・カーナカン
1991年  アメリカ映画





この作品というか、この頃のディズニーものは、まだ2歳やった娘とよくビデオ鑑賞したので、その分だけポイント加増されとるのを先ず最初に申しておかねばなるまいて!

( ˊ̱˂˃ˋ̱ )

いやいや、やっぱそういうのって避けては通れんというか、どうしたってねぇ…

と、言い訳をばさせてもらったばってん、この作品を好きか嫌いかではなく、良作か否かで評価する人が割りと少なくないのに驚く俺様であったのさ!

良いか悪いか… と問われりゃ、そりゃ普通に「良かったよ」と答えられる作品どすが、まぁディズニーというか如何にもアメリカ的な自尊や自立、愛の表現といったステレオタイプな内容に引っ掛かる人が多いんかな?

まぁそれはそれ!

でも、確かに最初から高圧的すぎる野獣、やたら物怖じしなさすぎなベル、根拠なしに尊大なガストンと、やっぱ如何にもアメリカ的なキャラクター設定や展開が鼻に付くのがあ…

やっぱ駄目なんやろか⁉︎





でもさ…

俺はポット夫人とか普通に好きというか、そんなに嫌じゃないよ☆

ベルがディナーに招待される場面はそれなりに楽しめるからな! …まぁ ”それなり” ってのがアレやが‼︎

😅

やっぱり1990年代というフィルターを通している、ってのを前提にってのと「2人以上で鑑賞する」という条件が付与されると意見なり何なりが微妙に変化しちゃうのは仕方なすび!

てか、ディズニー作品にヒューマニズム云々を求めるのは違うと思うし、でもそれを子供らに説得するのはもっと違うやろ?

大人な時に観るのと子供の時とでは当然ながら印象やら何やら別物やし、それをどう濾過するかできるかは個人それぞれやしなぁ…

俺は誰の何に言い訳してる⁉︎





こうした異種間恋愛ってのは基本的に人間社会ではタブー視されがちなのは古今東西どの国の、どんな文化にでも見られる傾向で、それは種の保全という観点からしたら当たり前でね☆

でも、そうした禁忌を打ち破る勇者というか強者が必ずや一定数表れるのも生物の面白いとこで、それが無きゃその種は必ずや衰亡の道を歩むしかござらんのさ!

競馬ってか競争馬の血統とか考えるのが好きな俺からしたら「おぉ!これは飽和状態を打破するアウトブリード(遠い血統同士の組み合わせの事で、逆に近すぎる組み合わせはインブリードと謂う)や」となる訳☪️

だから、この作品ってか

こういうジャンルが手を変え品を変えて存続できているのは人間の生物としての本能が求めて止まんのやと思うよ!


因みに…

この歌は飲み屋での鉄板デュエットやったので知ってる人も多いのでわ?

アトランティックスターのオールウェイズとか☆

そうした思い出補正を抜きにしても良い歌やし、また歌っとるセリーヌ・ディオン上手いなぁ!

 …そんなに好きやないけど

😂














Underworld

アンダーワールド

出演/ケイト・ベッキンセイル
   スコット・スピードマン
   シェーン・ブローリー
   マイケル・シーン
   ビル・ナイ
   ソフィア・マイルズ
   ロビー・ギー
   ケヴィン・グレヴィオー
   ジータ・ゴロッグ
   アーウィン・レダー
監督/レン・ワイズマン
脚本・原作/ケヴィン・グレヴィオー
脚色/ダニー・マグブライト
製作/ゲイリー・ルチェシ
   トム・ローゼンバーグ
   リチャード・S・ライト
撮影/トニー・ピアース=ロバーツ
音楽/ポール・ハスリンジャー
美術/プルトン・ジョーンズ
クリーチャーデザイン/パトリック・タトポロス
編集/マーティン・ハンター
2003年  アメリカ、ドイツ、ハンガリー、イギリス映画





新時代のスタイリッシュなヴァンパイア映画として公開当時は大ヒット… してたのを覚えとります!

雨降る夜の街、ビルから飛び降りてピシッとキメたベッキンセイルが格好良かったすが、それは監督のワイズマンがベッキンセイルに惚れちゃったのが成功の要因かな?

ほらっ、よくあるっしょ?

でも、その愛の力は侮れまへん‼︎

愛があるからその良さを演出できたんやろうし、その期待に応えられたんやろうし!


まぁ【バイオハザード】のミラ・ジョヴォヴイッチ&ポール・W・S・アンダーソン夫妻と違って別れちまいやしたが★

しかもワイズマンはその後に低迷しちゃっとるというのが…





てか、主演のベッキンセイルのアクションが堂に入ってたのが素晴らしかったすな☆

😚

銃をかなり連射しても殆ど瞬きせず、それが故に人間ばなれ感を自然に演出できたのは凄かとです‼︎

これね、割りと重要な事やと思うんやけど、男でも出来る俳優は殆ど居まへんから、こうした美女がボディフィットな黒スーツでキメると格好良い‼︎

それと、銃器とか以外の手裏剣たみたいな小道具の類いが良かったすな☆

先に公開された【マトリックス】や【ブレイド】からの影響は存分に見受けられやすが、ゴシック調にアレンジした内容や展開がハマった感もあって、今観てもあんまり経年劣化しとりまへんなぁ‼︎


因みに…

原作者のケヴィン・グレヴィオーさん(黒人で声が太低いオッチャン)も出演しとりますが、その迫力ある声と目力が印象的どんなぁ!

この作品以外でも何かとやっとりますから、もし興味が沸いたらセルフでググるなり何なりで調べてみておくんなまし☪️




ただね…

ヴァンパイアの女殺し屋を主人公に据えたのは宜しい★

ライカンスロープ(半人半獣の事で本作品では狼)を宿敵に据えたのも、俺はファンタジー好きやから宜しい★

でもさ、いくらなんでもヴァンパイア側が弱すぎんか⁉︎

仮にも眷族の王やぞ!

闇を統べる超越者やぞ!

それが、銃がなけりゃライカンにいとも簡単に仕留められとるってのは何⁉︎

しかもヴァンパイアのくせに闇の中でライトがなきゃ見えんわ、鏡に姿が映るわ、それどういうこっちゃ⁉︎(ウェズリー・スナイプス主演の【ブレイド】でも同じ現象が!)

(c" ತ,_ತ)

【バイオ・ハザード】と似たような売れ方とシリーズ化した作品どすが、あちらとは少〜し違って「これヴァンパイアである必要ある?」と言わざるをえんのが…

そこら辺りにワイズマンの甘さが出とるんかなと!

まぁ、とかなんか言いながらDVD全て持ってる俺★















The Shape of Water

シェイプ・オブ・ウォーター

出演/サリー・ホーキンス
   マイケル・コーベット・シャノン
   リチャード・ジェンキンス
   ダグ・ジョーンズ
   マイケル・スタールバーグ
   オクタヴィア・スペンサー
   デヴィッド・ヒューレット
   ニック・サーシー
   スチュワート・アーノット
   ローレン・リー・スミス
監督・原案/ギレルモ・デル・トロ
脚本/ギレルモ・デル・トロ
   ヴァネッサ・テイラー
製作/ギレルモ・デル・トロ
   J・マイルズ・デイル
製作総指揮/リズ・セイアー
撮影/ダン・ローストセン
音楽/アレクサンドル・デスプラ
美術/ポール・デナム・オースターベリー
編集/シドニー・ウォリンスキー
2017年  アメリカ映画





兎にも角にも‼︎

あのギレルモのオッサンが、こんなにもセンシティブな作品を撮れるなんて今でも信じられんのですが!

😂

別に否定する訳やなく、このオッサンはA級とB級の狭間でウロウロするのが本領やと思ってたんどすが、こうした作品を完成させられた事で重鎮の仲間入り?

オスカーまで獲っちゃったもんな⭐️

痛快やった【ミミック】から、オタク趣味全開が高じて成功した【ブレイド2】や【パンズ・ラビリンス】までは順調どしたが、その後は緩やかに低迷してしまい…

が、同じくオタクでデブなピーター・ジャクソン(今は痩せてしまった)の依頼で【ホビット】の監督として参加… の筈が度重なるトラブルによって製作遅延の為に監督を降板(基本的なプロット等は使用されました)

なんか「呪われとるの?」ってぐらいなアレどしたが、これで巻き返したか☆

 …そうかも知らんが、まぁ俺としてはロバート・ロドリゲスみたいに少し下世話な感じで行ってもらいたいってな希望があるんけど✴️





孤児上がりの聾唖(ろうあ)で独り身の女主人公、その彼女の理解者であり協力者であるゲイの老人、祖国を裏切ってまでも自身の信念を守る科学者、そして住処から拉致されてきた異形の半魚人…

「男らしさ」や「女らしさ」のみならず、肌の色や性癖までもが定規で計ったように強要される世界の中で、そのちっぽけな魂らは互いの叫びを拾い上げられるのか?

🙄

【美女と野獣】は表現なし(いずれ ”合体” したでしょう)、【アンダーワールド】は2作目でセリーンとマイケルが ”合体”(後にセリーンは女の子を出産)しとりやすが、この作品で主人公イライザは早い段階で半魚人に興味津々からの ”合体” となっとりやす☆

冒頭、まだ出勤前にバスタブでオ◯ニーするぐらい寂しさに包まれた生活をしており、そうした肉体表現を通して彼女は普通のなのだと言って憚らない態度は非常に好感が持てやす!

何年か前に【アメリ】について書いたブログで「これを日本人がやったら絶対に主人公は無垢な処女になってたやろう」なんて謗ったのを覚えとりやすが、この作品でイライザは普通に経験済み(オ◯ニーするという事は快感を知っている証拠だしょう)で、普通に自身の肉体が出すシグナルに従う人間の女… だから良いんよ★

やたらと無垢ばかりを珍重する幼稚な文化とは無縁なファンタジーどすわ!





少し見当違いかもやけど、俺はこの作品を観てて伊丹十三を思い出しやした!

特にサリー・ホーキンスと宮本信子がダブって仕方ない‼︎

デル・トロが伊丹十三を好きかどうかは知らんけど、なんか似たような雰囲気やバランス感覚をこの作品から強く感じやす☆

なんか、こうしたネタを使ってもっと違う何かを表現しとる(喩えば【マトリックス】とかが、そのように言われとるよね)のかと…

穿ちすぎかな⁉︎



最後に、全然関係ないんやが…

嫌味満開な軍人ストリックランドを演じたマイケル・シャノンさん、俺としては全く似合ってないピタッとした黒スーツに身を包んだ【マン・オブ・スティール】のゾッド将軍役(ヴィゴ・モーテンセンと争ったらしいでんな☆)が香ばしくて好感度が高いんどすが‼︎

Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
















さぁ、いよいよ中国がパンドラの箱を開けようとしとりまっせ‼︎

o(`ω´ )o