H・G・ウェルズについて考えてみよう | 夙の三郎 オフィシャルブログ powered by 俺様

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風を知れ!
そして地の薫りを嗅ぐのだ!
さすれば血は炎のたぎりを失う事なく運命の鐘を鳴らすだろう…

もはや枷は外れた



ハーバート・ジョージ・ウェルズ…
この人の本と聖書は7~9歳ぐらいの時に読み倒したねぇ!☆
クドいようやが, 俺は決してクリスチャンなどではない!
その後は華麗に【デビルマン】やから, 我ながら根っからのマニアックなんだろう
ニヤニヤ
40歳上のジュール・ベルヌと並びSFの父と呼ばれとりやすが, 俺は少~しばかり神経症と見受けられるウェルズの方が性に合いまんな!

そして…
その病的なまでの未知への追求心が後にSFと謂われる分野へと裾野を拡げ, しまいにゃメディアに届まらず現実世界にも波及しとるんやから, その慧眼には屈服せざるを得まへん!











えぇ, 普通に読んでやしたよ
ニヒヒ
やっぱ100年以上経っても人気を維持し, 何度も何作品も映画化やTVドラマ化されるってのは単純に純粋に凄いと思うぞ!


H・G・ウェルズの魅力

やっぱ『人間の性根』をストーリーの芯に据えとる事かな★
多分, ウェルズ本人が「そやろ?」なんやろうが, 登場する主要人物達の性格とかが最初から破綻してるパターンが多いのが面白い☆
【タイム・マシン】での主人公(作品内で名前は明されやせん), 【モロー博士の島】でのモロー博士と航海士プレンディック, 【透明人間】での科学者グリフィンと浮浪者マーヴェル… まぁ, どいつもこいつも見事な迄に悪い奴らやし, グリフィンは産まれながらのクズでモロー博士は典型的なマッド・サイエンティスト !!!
( ̄▽ ̄;)
 …そういや, コンビってか対になって云々なる形が多い事に今さら気付く俺! ひょっとして, そういう人間関係を描く事でバランスを取ってたんかな?
其処は俺と似とる?



噂のウェルズさん
(°∀°)





将来において実現するかどうかは知らんが, 科学的な考証の云々よりも俺はウェルズが提示した最初から破綻してる人間の描写を支持しやす
(-。-)y-~
無限の可能性とか輝かしい未来を何の保証も無いのに垂れ流す凡百の作家 競馬予想のマスコミとかやな! よりも『だから人間自体が重要なんや』というストーリー展開には強い信念が必要とされる訳やし, それを裏付ける観察眼を養わんと肝心のSFな部分が根元から揺らいでしまうわな!



映画【ブレードランナー】が名作と謂われるようになれたのは主人公のデッカードが「先天的に心が欠落してる人物」だからやったと俺は思う
キョロキョロ
その部分で原作と映画では内容に差異が生じとるが, 結果としてギクシャクした精神構造は活きとったから良しとしよう!
今日はH・G・ウェルズの日やから【ブレードランナー】や, その原作者フィリップ・K・ディックについて知りたければ俺のブログ2016年11月16~19日チェキラ!
(°∀°)











ウェルズの発想…
その源泉に打ちっぱなしのコンクリートみたいなキリスト教社会の残照が鬱陶しいぐらいに根を張っとったのは間違いないやろなぁ☆
根強く人間社会の精神を縛り付けとった状況の中でウェルズや先輩たるベルヌが夢にまで見た空想世界… まぁベルヌさんが夢想したミサイルで月まで飛んでいくってなネタは違う意味で実現しそうにありやせんが★
凄い昔なんだから許してやれ☆
ヽ(´▽`)/
アルチュール・ランボウやオスカー・ワイルド, マル・キ・ド・サドだってキリスト教が蓋してた人間性の解放に一役買ったんやから!



ルネサンスの本質が
科学を育む

ペスト魔女狩りによって疲弊した社会へ追い討ちをかけるように高圧的な支配を目論むキリスト教会
その裏で人知れず「不老不死」の秘術発見に血眼となっていた錬金術師達… この場合の人間性とはキリスト教からの逸脱で, 下手をすれば一族まるごと殲滅される恐れのある危険な思想であり行動であったが, 恐怖を踏み越えていく未知への希求心はソレらを糧とした観すらある


こっちは違うウェルズさん
(°∀°)


ウェルズの発表した作品の奈辺には病原菌のように欧州全土を汚染したキリスト教会への反抗とも謂うべき精神が見てとれやすが, それは特別って訳じゃござんせん
前述なランボウやサドのみならず, モーツァルトやベートーヴェン, ピョートル・チャイコフスキー, レオナルド・ダ・ヴィンチ, ダンテ・アリギエーリ… 程度や表現の違いこそあれ, ジャンルを越えて全ての才人達が超越する事を明に暗に目指してたのは間違いないやろなぁ★
真顔
『ええかげんにせんかい!』
底流に潜めた心の発露が色んな形でパノラマのように展開されていく様は必然というよりは復讐?
まぁ, 碌でもない変態 俺は小マシな変態☆ や犯罪者達を社会に垂れ流したのも本当やが!



『科学が人間を幸せにする』?
今, 幸せか?

キリスト教にとって替わったような立場となった科学
何人を幸せにしたかな?
繰り返し書くが, ウェルズは科学を主な題材として作品を幾つか遺しやしたが, 後年は原子爆弾誕生のキッカケとなったトラウマを払拭するかのような作品や活動が目立ちやす
(`_´メ)
神経症そうなウェルズやから
俺のせいかも…
考えたかもな★





セクシーだった頃のリプリーさん
ヽ(*´▽)ノ



もし…
来世というものが実在したら, 俺はウェルズに
「心配しなはんな☆アンタが思い付かんでも結局は他の誰かが… 」
来世などという非科学的な概念など認められんてか?
ニヤニヤ












俺が1番好きな作品は【透明人間】

原作で最後に主人公グリフィンが彼の被害者達から集団リンチを受けて, 少しずつ可視化しながら絶命していくのが印象的やなぁ☆
(´ω`)
その様は【デビルマン】で惨殺されるヒロイン美樹ちゃんに通じる, 人間の恐れからくる過大な報復やソレによって変質せざるを得ない絶望的な魂の変形を表現しとる訳やが, それはカフカが【変身】で言及したレヴェルどころではない!
もう2度と戻れない地点にまで行ってしまうのさ !!!
その景色を見てしまったら, その匂いを嗅いでしまったら, もう昨日までの自分では居られやしない
いや… その昨日が本当だなんて誰にも証明なんて出来やせんのだから話は肯定的な不可知論に落とし込むしかないねぇ☆


でもさぁ…
その不可知論を凌駕しようってのが本来の科学の姿な筈であり, SFは媒体となって「知ろうとする者」に裾野を拡げるジャンルだった筈や!
ただx2宇宙とかを駈け廻ってドンパチやらかすだけしか能が無い, 阿呆まる出しな出来損ないじゃない
【ローグ・ワン】のラストは良かったな
Ψ( ̄∇ ̄)Ψ

ウェルズの作品が世紀を跨いで読まれ続けとるのは, ちゃんとを突いとるからに他ならん
それを忘れた作品は時が過ぎれば…







無限の可能性とやらに血道を上げるよりも「限定された空間」の中でアレやらコレやら, ひょっとしたら無駄かも知れん事を性懲りもなくキナキナ考えてるのが好きやな
自己分析するなら, やっぱり出生がアレってか, 当たり前なんやが『人間はその時代に生きている』ってのを深く考えさせられやすし, その枠からサイレンススズカみたいに抜け出す夢を見るなぁ☆
ちゅーラブラブ





ここ20~30年ぐらいの間で本当に好きだと思えるSF映画はリメイクされた【ソラリス】や【ガタカ】
どちらもSF映画という衣を着ながら, 作品の肝は人間の「希望や哀しみ」で観た後に良い余韻が残る名作や☆
こういうのが
  SFやんかいさぁ
観た事ないんなら, いっぺん観てみなはれ
(-。-)y-~












ガキの頃…
夜空を眺めるのが本当に好きやった
嘘みたいに輝いてる星々を見つめ続けている内に馬頭星雲オリオンの三つ星に焦がれるようになっていやしたが, ウェルズが神経質に描く人物達に魅せられて地球に留まる事を決意どす!
( ̄▽ ̄;) なんてな☆