■「笑うマトリョーシカ」50代男性へのおすすめ度
★★★★☆ ← 50代男性にはぜひ読んでもらいたい
■あらすじ
内容紹介(「BOOK」データベースより)
47歳で若き官房長官となり、総理への階段を駆け上がる男は、周囲を魅了する輝きを放っていた。
「彼が誰かの操り人形だったら?」そう感じた女性記者が、背景を探ると、関係者の不審死、同級生の秘書や家族らの怪しい関係性が浮上しー。
代議士を操ろうとする人物は誰なのか? 心の闇に迫るミステリー長編。
著者情報(「BOOK」データベースより)
早見和真(ハヤミカズマサ)
1977年神奈川県生れ。2008年『ひゃくはち』で作家デビュー。
同作は映画化、コミック化されてベストセラーに。
2015年『イノセント・デイズ』で、第68回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)、
2020年『ザ・ロイヤルファミリー』で、第33回山本周五郎賞、2019年度JRA賞馬事文化賞を受賞する。
同年に『店長がバカすぎて』で本屋大賞の9位となる
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■感想
早見和真さんの小説を読んだのは、この「笑うマトリョーシカ」がはじめて。
面白かったので、他の人はどんな感想なのだろうかと気になって
Web検索したら、2024年にテレビドラマになっていました。
知りませんでした。
ドラマになっているということは、評価の高い・評判の良い小説なんだと思います。
●AIが高評価
「笑うマトリョーシカ」は、主人公(清家一郎)が
母親に「政治家になりなさい」と言われ、操られるままに政治家になる話です。
だけど、「あの人は誰かに操られている」という題材は、
小説や映画でよく取り上げられています。
その中で「笑うマトリョーシカ」の位置付けはどうなのかな?
似たモチーフの小説はないのかな? と思いました。
そこで、グーグルのAIに
「誰かに操られているを題材にした小説はありますか」と訊くと、
1番に「笑うマトリョーシカ」が出てきました。
AIも高評価のようです。
さらに、「人間関係による操作に興味があります」とAIに絞り込みを要求したら、
1番に「笑うマトリョーシカ」が出てきて、
2番目に松本清張の「砂の器」を選んできたのです。
「え、そうなの」とちょっとビックリしました。
「砂の器」は、高校生の時の主人公(清家)と、
主人公を操る同級生(鈴木)が関係を深めるきっかけとなった映画だったからです。
絆を深めるきっかけに、「人を操る」という内容的につながりのある
「砂の器」を使ってくることに作者の力量を感じました。
単に私が「砂の器」を読んでいないから気付かなかっただけかも知れませんが、
「早見和真さん、すごいな」と感心しました。
結果的に、グーグルのAIに気付かされたわけです。
「笑うマトリョーシカ」は、グーグルAIの評価で
「あの人は誰かに操られている」系の小説で断トツに面白いということになります。
●私も高評価
私の「笑うマトリョーシカ」の評価は、グーグルのAIと同じで「面白い」です。
まだ「笑うマトリョーシカ」を読んでいない方は、ぜひ読んでみてください。
「誰が操っているのだろう?」という謎にハマって、
きっと面白く読めると思いますよ。
みなさんが、どんな感想を持たれるか楽しみです。
ここからは私の生の感想です。
ネタバレになるから、登場人物の誰のことなのかは書かないけど、
物語のキーワードをいくつか書いておきます。
・もともと頭が良いから、頭の切り替えが早く、辛抱強いし、胆力もある。
・これまで自分を利用してきた者を切り捨てる。
・他者に操られているように演じる。
・コントロールされただけの人間と、
されたふりを演じて最後に復讐できる人間の差。
・誰にも自我はある。
・誰しもいつかは変わる。
・親が気付かないうちに。
・操られているのは実は自分だった。
読み終わった小説の内容を後から思い出すために、
その小説のキーワードをいつもメモしておきます。
「笑うマトリョーシカ」の場合、
キーワードの量がいつもより多くて、しかも長くて濃いです。
それだけ内容が深く、読みごたえのある小説なのです。
最後に、ミステリー小説の場合は特に、結末を予想して読み進めるわけですが、
今回「そうじゃないかな」と思って読んでいて、「結末が予想通り」でした。
なので、とても気持ちよく読み終えることができました。
自分の想像がピタリはまったから評価を「星4つ」にした面もあります。
今回は、50代男性にはぜひ読んでもらいたい
「笑うマトリョーシカ」を紹介しました。
このブログが少しでも小説選びのお役に立ちましたら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
