7月30日11時公演

雪組 宝塚大劇場

『ベルサイユのばら ―フェルゼン編―』

観劇





セラビ アデュー

セラビ アデュー

私の中にあなたは生き続ける

セラビ アデュー

セラビ アデュー

あなたの中に私は生き続ける



今回新しく誕生した素敵な曲です

劇中ではフェルゼンの彩風咲奈様が、ジェローデルからオスカルの壮絶な最期の話を聞いた後、惜別の想いを込めて歌っています


そしてフィナーレナンバーではこの「あなた」が、卒業する彩風咲奈様となり、本舞台に勢揃いする組の皆様が、銀橋に立つ彩風咲奈様へ向けて歌います

アカペラから始まる大合唱です

ここでもれなく涙腺崩壊します

さらには皆様の歌声をしばらく背中で受けたあと、ゆっくりと本舞台へ視線を送る彩風咲奈様のすべてがまばゆくて尊いのです

彩風咲奈様のはじける笑顔と幸せに溢れた背中(どんなのかは想像にお任せいたします)を、1mmも見逃すまいと、にじむ涙でくもるコンタクトレンズを高速まばたきでなんとかクリアにして、彩風様の背中越しに組子を見ると、皆様なんて素敵な笑顔なのでしょうか


そしてまだまだこの曲の活用は終わりません


今回の異色のパレードにも使われています


両サイドの客席中央扉から男役の皆々様が登場して、それぞれの持ち場で手拍子をしながらこの曲を歌います


今回の私の座席の最寄りジェンヌは海咲圭様でした

もちろん事前に予習してどなたが近くに板つかれるかは知っていたのですが、その時の私はまだ本当の海咲圭様を知らなかった…!というかぜんぜん知らなかった…!

(いや、今も知らんかもしれませんが)

スターの皆様や真那春人様、副組長様が手が届きそうな距離に次々と現れました

(今回の座席は客席扉にほど近かったのです)

そして、板つく海咲圭様

なんと小顔でスタイルが良く、愛想が良く、周りに気を配れる方だろうか!

もちろん今回も友人(前回とは別人 ふたりともノリが良い)とぶんぶん手を振りました

するとちゃんとこちらを見てお手を振り返してくださいました!

(たいがい皆そうなのかもしれないと薄々気づき始めました)

私のとなりのご婦人(最通路側席)は私たちを真似て手を振ったあげく、それに気付いた海咲様がじゃっかん近づいてくださったのをいいことに、さらに手を伸ばしてハイタッチしてもらっていました


そしてここからが本題です


微笑み、手拍子、お手振りをこなしながら、

セラビ アデュー

セラビ アデュー 


と歌います

続いて、


私の中にあなたは生き続ける


この、「あなた」の歌詞とともに舞台中央にいる彩風咲奈様へ向けて海咲様が手を差し出すのです!

いえ、もちろん、海咲様だけでなく客席に散らばった男役の皆様、舞台にいる娘役と専科の重鎮の皆様がいっせいに!


そうです


私(たち、ひとりひとり)の中に、

あなた(彩風咲奈様)は生き続ける


皆様からいっせいに視線を受ける彩風咲奈様は、晴れやかな笑顔で光り輝いていて、本当に本当に美しかったです


3回目観劇でようやくこの演出に気づき、大感動のうちに幕が降りました

なんて、素敵な演出なのでしょう


正直、前回までは、

客席降りの最寄りジェンヌに気を取られて、さきちゃん(彩風咲奈様)を見てない人多いんちゃうか?さきちゃんご卒業なのに!皆、近くのナマジェンヌ見すぎちゃうん 

と、思っていました



さらに正直に言いますと、

彩風咲奈様へ向けて手をいっせいに差し出すところは、舞台上の娘役と重鎮は見えていません

雰囲気と想像です