6月27日15時30分公演
宙組 宝塚大劇場
特別公演
『Le Grand Escalier ―ル・グラン・エスカリエー』
観劇
幕が開くとそこには大階段
中央に立つ芹香斗亜様が歌いだします
ひとりで立っているのに、青と赤の布が敷かれていて、芹香斗亜さまの足元のみ布がなく、芹香様はじかに大階段に立っているのがやや不思議、
ではなく、布の方に違和感があることに気付くべきでした
前回はこの後の展開をまったく想像さえしていなかったです
照明ではなく布でトリコロールカラーを表すのか
と思った次の瞬間に布が両側へ引き込まれて…!
いや、やっぱり、すごい
この演出すごい
予想外にもほどがある
考えた人すごいな
と、こんなにいろいろ考える間もなく、舞台がトリコロールカラーのスターたちで埋め尽くされます
スターがあとからあとから出てくる流れで、いや、まだここで歌っているのは4番手、5番手のスターじゃないか!
3番手、2番手を出し惜しみしてるのか…!
と思ったり、
いや、そんな大きな羽根背負ったまま踊らせるんかい…!
と思ったり、感情が忙しくて楽しすぎるオープニングなのです
タカラヅカの古典の名曲のひとつとも言うべき、「セ・マニフィーク」を桜木みなと様with宙男の皆様が、大階段で、しかも真っ白なまばゆい衣装で歌い踊っていました
ということを前回の感激日記に綴っていなかった、というか覚えていなかった愚かな自分に、
なんでやねんっ!
と全力でツッコミをいれました
鳳蘭様の持ち歌とも言うべきこの曲を、ツレちゃん(鳳蘭様)のあの大きな口とあの力強く華やかな歌声を脳内再生しながら、桜木みなと様のパンチがあって爽やかな歌唱とリズム感抜群のダンスを堪能しました
この曲も大好きですし、肩をクイクイする振りも大好きです
ここで重大なポイントに気づいてしまいました
桜木みなと様を舞台中央に据えて、大階段から降りてきた男役がかみしもに順番に位置して、舞台後方真ん中に最後の2人が並ぶと逆V(ブイ)の字になる、その最後の2人が、何を隠そう、
大路りせ様
泉堂成様
新進気鋭のフレッシュな今をときめく次世代キラキラスターの2人をここに持ってくるなんて…!
やるなぁ!
心憎い演出です
パンチがあると言えば春乃さくら様の、
パッショネイッッッ!
今の誰の声?
と言うくらいパンチの効いたよく通る声を劇場中に轟かせていました
かと思えばゼンマイ仕掛けのお人形のようにツツツツーと歩きながら麗しい歌声を響かせるさくらちゃん
美しい声だけでなく、表情豊かで表現力があって腕が長くて、大ファンになりました
瑠風輝様が歌う「まことの恋」(ダル・レークの恋)は情感たっぷりとドラマティックで、この曲の素晴らしさを瑠風様の歌唱で再認識しました
風色日向様のエル・アモールも素敵でした
そして今回の私お目当ては「牛は鳳城のあん様」の鳳城のあん様の牛です
マタドール桜木みなと様と闘う牛役という大役を見事に自分のものにしていました
角がある赤毛で身体付きからして、これは牝牛なのだろうか、、、?と気になって眠れません
横たわる姿も愛おしかったです
そしてあんなに見目麗しいのに、全力でシャカリキに躍るフレッシュな下級生として好感度しかない奈央麗斗様にも心奪われたことを覚えておきます
そしてそして、私の中でここ最近見た蛇役の中でベスト1に選びました鷹翔千空様の蛇
しなやかで妖しい目つき顔つき身体つきに目を奪われたのはもちろんですが、銀橋で片脚を娘役に持ってもらったかと思うと次の瞬間…
自身でもう片脚を…!
これが踊りの一瞬の振りではなく、静止画なのです…!
この説明でまだ見ぬ方々に伝わるのか、はたまた晩年の私に伝わるのかはわかりませんが、とにかくこってぃ(鷹翔千空様)がこのポーズをすました顔で美しくやってのけるのが素晴らしいんです
私もいつかぜひともやってみたいので、足を持ってくれる方を大募集いたします
できたら両脚を持っていただけるとありがたいです
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240629/14/kingingin/3c/d1/j/o1080067215457246278.jpg?caw=800)