6月13日15時30分公演

月組 東京宝塚劇場

『Eternal  Voice 消え残る思い』

新人公演

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主役が登場してすぐに思ったことは、


優勝…!



初主演の雅耀様

なんて美しいのでしょう

息を飲む美しさです

その見た目と佇まいだけでご飯三杯いけるなと思いました(それだけ満足感があるという意味と思ってください)

が、お芝居が始まると、これまたなんてリアルでナチュラルなお芝居なのでしょう

相手役の乃々れいあ様も同様で、男役と娘役である以前に、役者同士で台詞の掛け合いをしているといった正塚作品ならではの芝居を体現していて最初から最後まで惹き込まれました

フォザリンゲイ城阯で2人が心を開いていく様を素直に言い合うやりとりが秀逸でした


初めてですよ こんなに自分のことを話すのは

あなたは?


今ならもっとなんでも話せそうな気がします

あなたになら、氷が溶けていくように


うん イイね


本役さんよりソフトに温かくさりげない、

イイね、に心持っていかれました


ユリウスと共にいるカイ(本役・礼華はる様)がこれまたナチュラルなお芝居で上手くて、目を引きました

キレイな男役で見たことあるようなないような、どなたかわからなくて、私がまだ知らない男役がいるなんて…!と終演後調べたら、この方こそ、翔ゆり愛様でした

(本公演でバチコーンウィンク!していたのに射抜かれていたはずなのに…)

抜擢に見事にこたえていました

合格!


マキシマス(本役・彩海せら様)は、いつだって負けん気が強そうな、天つ風朱李様がクールに格好良く演じていました

エキセントリックな呪文ソングも真ん中で堂々と決めていました

エゼキエル(呪文女)とジェームズ(おじさん)はきよら羽龍様と真弘蓮様がもはや別格でした

出ているのがおかしいくらいです


本公演は裏がありそう感満載な胡散臭い司教は、新人公演で最初から圧があって悪者感満載でした

とても良い声で堂々とした存在のこの方もノーマークでどなたかかわらなくて…

相星旬様

覚えました



和真あさ乃様は夢奈瑠音様のザンダー

吹っ切れていてはじけていて良い味出していました

ちゃんと笑いをとっているのもさすがでした


鳳月杏様の役は七城雅様

口跡が良くて台詞がすべてきちんと届きました

状況説明をきちんと自分のものとして語っているのが良いなと

同じく一輝翔琉様も丁寧な台詞と芝居で、この二人はさすがに新人公演で主要キャストを経験済みなだけあるなぁと感じました


お芝居の冒頭にユリウスにネックレスを売りつける男は月乃だい亜様

物語の発端の重要な役割を、丁寧なお芝居と美しい立ち姿で(小顔で高身長)魅せました

だい亜様の存在はもう少したっぷりと観せていただきたいといつも思うのですが、次回は思い切って新人公演ラストで初主演なんていかがでしょうか

本日発表された雪組新人公演のフェルゼン役のように、サプライズを楽しみに待っています


改めて、男役も娘役もたくさんの役がある座付き作家のタカラヅカらしい作品だと思いました

なので新人公演で活躍の場を与えられる若手が多くて、ひとりひとりが細かく丁寧な役作りをしていたように思います

本役をなぞって自分色に味付けをする、そんな印象です

さすが芝居の月組です