6月8日16時公演
星組
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
『夜明けの光芒』 チャールズ・ディケンズ作「大いなる遺産」より
千秋楽
観劇
以前月組で上演された『大いなる遺産』を観劇した時は、子どもながらに思いました
さすが芝居の月組だな
『大いなる遺産』が新たな演出で上演されると知った時にそんな子どものころの記憶が蘇ってきました
が、しかし、子どもだったからか、
どんな話かまったく覚えていないな…
暗くて暗くて暗ーいお話で、少年、少女時代も大人になってからもトップコンビが演じていて、こだま愛様が高慢な少女を演じていた事だけが印象的な作品でした
今回は出だしが印象的でした
物語の核となるピップの幼き日の強烈な出来事から始まります
オレキザキこと輝咲玲央様が重要人物を色濃く演じて、クライマックスでは深い愛情に泣かされました
同じく深い愛情をピップに捧げる鍛冶屋のジョーは美稀千種様
ピップが子どもの頃から、オレたちは親友だろ!と言い続けてピップの日々の生活に励ましと潤いを与えているのが温かすぎて、もうミキチグさんにぴったりで、これまた最後に泣かされました
弁護士は朝水りょう様
ピップへ遺産相続の話を持ち込み、ロンドンでの紳士としての生活、遺産管理を淡々とこなす人
朝水様のクールさとスマートさが活きて、なにより台詞がとてもすんなりと届くので、物語の真相を語る場面で衝撃の再現ドラマが行われるのですが、説明セリフがわかりやすく、さすが朝水パイセン!と思いました
以上 星組イケオジ3名様でした
小劇場作品にこうした役者を適材適所にもってくると、なんて物語に厚みと深みが産まれるのだろうかと思いました
それも専科の方々ではなく組で揃えられるのが星組さすがです!
そしてこちらのイケオジに続けとばかりに存在感を出していたのが、颯香凜様です
声が良いし、華やかな存在感も良いし、好きでしかありません
髪やらヒゲやらいつだってもじゃもじゃしがちな颯香凜様ですが、今回はハットからはみ出る髪がクルンクルンでお似合いでした
稀惺かずと様の声がこれまた良くて、芝居の声もクリアでその上、状況説明ソングがなんとはっきりと心地よく耳に届くことか!
将来のバウ初主演は歌でセリフを綴るミュージカルを観てみたいです
例えば、、ちょっと時間をください 考えておきます
暁千星様
お芝居の表現力、男役としての佇まい、伸びやかな歌声、真ん中に立つ存在感、包容力、周りとの調和
引き込まれた要素はもっともっとあります
素晴らしかったです
作品が暁千星様の魅力を引き出し、暁千星様が作品に命を吹き込み、たくさんの実力者が周りを固めた見ごたえのある良い舞台でした
本編が終わってすぐの瑠璃花夏様とのデュエットダンスも素敵でしたが、フィナーレで1人、舞台狭しと踊る暁千星様に大感動いたしました
いつまでも観ていたいと思いました
そして、この人はいつかこのようなソロダンスを大劇場で、もっと多くの観客の前で、トップスターとして披露するのだと、はっきりと感じたのでした
何度も繰り返されるカーテンコールでは、言う事がなくなって困ってしまう暁千星様
何度も同じことを言ってしまう自分に反省しつつも、東京公演も、、頑張ります、、会いにきてください!
困って斜め後ろを見ても、天飛華音様は視線をはずしてその隣の美稀千種様もまた同様に、、と誰にも助けてもらえない暁千星様
可哀想だけれど可愛かったです
ちなみにそんな暁千星様へ身体ごと笑顔を向けて話を聞いている颯香凜様にイイ人感が溢れていて、もう大好きが止まりませんでした
そしてそして透綺らいあ様
初外箱出演おめでとうございます
遅咲きだって良いです
いつか咲くであろう蕾の時から、花開いて、そして咲き続けるのを長く見ていられるのもまた、ファンにとっては嬉しいものだと思います
闇ダンサーの色気ある表情も、かわいい笑顔の市民や紳士もステキでした
瀬戸かずや様はバウ初出演はとても遅かったと初主演のときに話していて、周りの出演者も私もとても驚きました
天真みちる様は3分割の外箱出演者発表に自分の名前がどこにもなかった時、ただただグレて車の運転スキルだけ上げたと著書に書いていました
みんなちがって皆尊いタカラジェンヌです