4月11日11時公演

月組 宝塚大劇場

『Eternal  Voice 消え残る思い』

『Grande TAKARAZUKA 110!』

観劇


初々しい初舞台生の口上

海月優様(たぶん)が喋り出すと、なんともうすでに男役声で!おどろきとざわめきが起こりました(私の中で)
文化祭で男役の成績トップさん以外でソロを歌っていた男役さんです(たぶん)
楽しみな方です

この公演からタカラヅカ人生が始まる皆さんがいて、
この公演がタカラヅカ人生の集大成となる皆さんがいる
毎年、春の公演は感慨深いです

前回の月組コンサート「GOAT」を観劇して、次の公演で卒業すると思われます
と、勝手に友人へ報告しました
そうですか
と、勝手に友人は納得してくれました

そんな麗泉里様がお芝居で美しい歌声と共に物語をクライマックスへと導き、
消え残る思いを残しました
(使い方は合っていますでしょうか)
さらにはショーでは銀橋をソロで歌い渡り、
美しい歌声を響かせてGrandeタカラヅカしていました
(使い方は合っていますでしょうか)

どちらも演出家の先生の愛をひしひしと感じました
舞台に立つご本人のみならず、ファンの皆さま、月組を愛する方々、タカラヅカを愛する我々にとって、卒業する方の実力が遺憾なく発揮され、その輝きの見せ場があり、惜しみ無い拍手を送ることができる一瞬が、どんなに尊いものかと思わずにはいられません

今回のショーの演出は、中村一徳先生
いわずもがな、銀橋を、学年問わず無制限、渡り放題でお馴染みの演出家の先生です
しかも毎回公演プログラムのご挨拶に、退団者をすべてフルネームで入れて卒業を惜しんでくれる、そんな愛情深い演出家の先生です
間違っても、「~ら」とは言いません

退団者をひとくくりにして、その中でいちばん名前が売れているスターの名前に「ら」をつけて、「ら」にその他の方々を封じ込めるというよくありがちな言い回し

その昔、花組の三ツ矢直生さんはご卒業を控えた頃の歌劇誌の「えと文」に、

どうも、「ら」の三ツ矢直生です

これは笑った
けれど笑えなかった

中村一徳先生が卒業する方のお名前をどんな下級生でもフルネームで公演プログラムで語ってくれるときに、先生の深い愛情と溢れる思いやりに毎度胸が熱くなると同時に、
「ら」の三ツ矢直生です
も、毎回思い出しているのです


お芝居で好きな場面は墓掘りのところです
彩路ゆりか様の声と芝居の間が好きすぎます
妃純凛様と爽悠季様と三人の掛け合いをずっと見ていたかったです
ショーで印象的だったのは退団者が1人ずつ鳳月杏様と握手を交わした後に銀橋に出て歌うところです
なにこれ、毎日毎回がサヨナラショーやん!
というか後半はサヨナラムードが満載すぎて息が苦しいほどでした
でも生きて、生き抜いて、また涙しに行きます