3月17日15時30分公演

花組 宝塚大劇場

『アルカンシェル~パリに架かる虹~』

観劇


その場面がきました


「俺たちの分は?」


「出すか」


キャー

格好良い!


今日は「出すか」でしたね

20日前は「出すよ」でしたよね


え、これ毎回語尾が違うの?

そんな訳ない…

「出すよ」でした!

と、前回しっかり聞いたと言っておきながらこのざまです

人間てそんなものなのでしょう

でもこれだけは間違いなく言えます

あの場面のあの瞬間の、翼杏寿様のキメ台詞とキメ顔は柚香光様をも凌ぐスターの輝きをはなっていました



慰問に訪れた歌手(カトリーヌ)のステージを地べたに座って聴くドイツ軍人たち

の、背中

が、好きです

今をときめく花組若手男役の皆様の背中を愛でながら、かすかに見える横顔や細かい芝居を見つめています

ふたりくらい途中で泣き出して、となりの人が背中をさすっているのを見ると、まるで自分がカトリーヌになったような気分になります

歌いながら彼らに微笑みかけて、さらに泣かせてしまうか、泣きながら笑い返してくれるか、そのどちらの場合でもそっと手を握ってあげたいです

天城れいん様がペタンと座っている姿がこれまたステキなのです(座ると小さい)

少し前にはパリでブイブイ言わせていたれいん様

上玉をフリードリッヒさんに奪われて、クソッ…!と吐き捨てていたれいん様

パリがついに解放されてドイツ兵が投降する中、両手を頭の後ろに組んでうつむきがちに歩いていく兵士が多い中、ふてぶてしく堂々と胸を張って歩いていく無表情のれいん様

どれも違ってみんな良い

どんなれいんも全部好き


久しぶりに観劇すると、舞台も客席も熱量が上がっていて、まもなく千秋楽なのだなぁと感じずにはいられませんでした

柚香光様は生まれつき男役なのかもしれないと思いました

役として舞台に立つ以前に、男役をやっている感がまったく感じられなくて、でもリアル男性とはまったく違う、立っているだけで絵になる美しさと尊さ

人間離れした存在なのに、人間くさいお芝居ができる

そんな柚香光は今日は銀橋の芝居中、希波らいと様の髪の毛が気になったようで、何度も直してあげていました

あげく、

ナカニワ、、ナカ、ニワ、中、庭、、、

噛みまくって、小首を傾げながら、はけていきました

やはり柚香光様もニンゲンなのですね






ロビーのじゅうたん