9月24日13時公演

月組 宝塚大劇場

『フリューゲル ―君がくれた翼―』

『万華鏡百景色(ばんかきょうひゃくげしき)』

千秋楽

ライブ配信視聴



しばらく観ていなかったので、もう千秋楽なのか、あっという間だったな、と思いながら、

徐々に盛り上がって、俄然面白くなった千秋楽を楽しみにお茶の間で観ました



なのに、最高に盛り上がった、

観客も手に汗握る、

優勝決定戦の大一番でまさか、なんと、

あっけなくはたかれて終るとは、、、

相撲をとらせてもらえず、悔しさに震える唇を噛み締めながら花道を引き上げる熱海富士に心底同情しました

が、優勝した貴景勝曰く、右差しを絶対に許さないためにああいう立ち合いになって、結果、そのまま勝負が決まった、ということでした

熱海富士は優勝争いをしたこと、決定戦に出たこと、そしてこういう相撲で負けたことすべての経験が今後の地となり肉となるでしょう

ちなみに決定戦の大観衆の中でも堂々としている熱海富士を観ながらの家族の会話


私やったらこんな大舞台で、すもうなんてとられへん

支度部屋から出て来ないと思うわ


そやな、もう、負けでいいですー

ムリですーってなるな



そしてもう1人はたかれた若手と言えば、

同じく千秋楽を迎えた月組でのお話



ご卒業される水城あおい様へお花渡しのためにわらわらと集まる同期生の皆様

水城あおい様の上手側に七城雅様

そのとなりに遥稀れお様

そのとなりというか前に、静音ほたる様

水城様の下手側には槙照斗様

お花を渡す担当者よりも他の同期生が先にわらわらと寄り添ってきて、そこへお花を持ってかけよってきた娘役が、

にこやかに水城様のとなりへ入り込んで、

お花を渡す、

と、同時に背中に背負った羽根で、

七城雅様の顔面を見事にはたきました

(今回娘役は皆様可愛い羽根を背負っています)

お花渡しという尊い光景の横ではたかれた七城様は慌てず騒がず、落ち着いていたのはさすがでした

その外側のお隣に立つ遥稀れお様が気を遣って後ろへ身体を引いたけれど、もはや、いまさら感が否めなくて、でもそんな行動に遥稀様の優しさが見えました


私が七城様、あるいは遥稀様だったら、


いや、なんでやねーん

羽根当たってるっちゅうねん!


おいおいっ!

後ろにも目ぇつけんかいな!

羽根でビンタしてるやーん!



とにかく水城あおい様の笑顔がとんでもなく可愛かったのと、

張られた七城雅様との対比が印象的なひとときでした



姿も、言葉の紡ぎかたも、とても美しい蘭尚樹様はいつも美少年のような美しい方

本人からの、メッセージで、

男役として(体格に)決して恵まれていた私ではありませんでしたが、憧れの方のそばでたくさん学ばせていただき、男役とはなにか、本当の自分が目指す姿とはなにか、と向き合った日々は私の誇りです

と、綴っていました



両の頬を伝う涙が顎先に落ちていても、よく通る声の大きさと張りはふだんとなんら変わらない蓮つかさ様

笑顔で涙を流す蓮つかさ様はとても美しかったです

今日もパレードの階段1人降りで熱い拍手に包まれる蓮つかさ様がとても尊かったです

私もお茶の間にいながら思わず拍手をしていました



東京公演も無事に完走できますように