2月23日17時公演「ベルサイユのばら45」観劇

2回目の今回の目的はなんといっても、


麻実れい様

愛称ターコさん


幼き頃の私がたぶんきっと初めて憧れたタカラジェンヌ、
それが麻実れい様

麻実れいトップスター時代の雪組公演は色々と連れていってもらいましたが、
中でも一番思い出に残っているのは「彷徨(さすらい)のレクイエム」

2番手男役スター寿ひづる様の退団公演で、
ロシア革命の時代を背景に幼い頃に行方不明になった皇女アナスタシアのお話しでした
(のちに20世紀フォックスでアニメ映画にもなっていました)

当時のスターさんのなかでもとびっきりの等身バランスの良さで、
飾らずにさりげなくて本当に格好よかったんです

退団されて女優になられてロングヘアーになっても格好良さは相変わらずで、
宝塚100周年の記念公演では自前の燕尾服をお召しになっていたのは記憶に新しいところです
年齢を重ねて女優を続けていらしても、男役のころの格好よさは健在です
きっとあのさりげなく格好良いのは生まれつきなんですよね
男役をしていたから、トップスターだったから、とかじゃないんだなぁと思いました


そしてやっと生でターコさんのお姿を、歌声を堪能することができたのです

前回は昭和のレジェンドの歌と漫談
からの、
平成のレジェンドの歌

という流れだったのですが、

今回は違っていて、
汝鳥伶さんのご紹介は、
「昭和、平成のレジェンドの歌をお聞きください」

麻路さき様
一路真輝様
杜けあき様
紫苑ゆう様
日向薫様
そして、
麻実れい様
の、順に歌を披露されました

ほぼ平成のレジェンドでひとりだけ昭和レジェンドの麻実さんというメンバーでした

トリのターコさんはセリフからの歌でした
いや、もうすごく素敵でした
例の燕尾服でした
2階席から観てもほりの深いお顔立ちとお声で、
「ターコさんだ!」
とすぐにわかったのですが、オペラグラスでみると、
ほりが深すぎて一瞬、樹木希林さんに見えたことをお詫びして正直に告白いたします
ファンの方々、正直な私をお許しください


そしてこの日はアンドレトークと言うことで、
ターコさん
ネッシーさん(日向薫様)
かりんちょさん(杜けあき様)
まりこさん(麻路さき様)
が舞台で、当時の舞台裏の話をゆるーくお話ししてくださいました

アンドレを演じた時ターコさんはまだなんと研6だったそうです
すごすぎる…
今の研6と言えばどの学年かなぁと思ってみたりもします

お酒にまつわる話が多いと、話し始めたターコさん
撮影の前日に鬘合わせに行った先でブランデー(だったかな)を飲んで、
ふらふらで(かなり飲んだらしい)帰ったという話をしたら、
「翌日撮影なのにむくんだりしなかったんですか?」
「若いからそんなのないわよっ」

張りつめた緊張漂う公演中にある日、銀橋でふらっとして、
袖に入るなり倒れこんでしまったターコさん
舞台の裏方さんが、
「ターコ、飲むか?」
「なに?」
「○○(ウィスキーかブランデー)」
「銘柄は?」
「△△」
「頂くわ」

そして、持ち直したターコさんは残りの公演中良い香りに包まれていたそうです

でもですね、私は聞き逃しませんでした

このエピソードは、
「遥くららさんの退団公演の風と共に去りぬの時にね、」
って話始めたことを

もはやベルサイユのばらの思い出話ではなかったのでした

いや、今日はベルサイユのばらのトークタイムですよね
ってつっこむ人は誰もいなかったので、
ターコさんはマイペースにお話されていました


昭和のベルサイユレジェンドの貫禄と年輪
平成のベルサイユレジェンドの憧れと華やかさ
そのどちらにも属さないようなターコさんは
静かで大きなオーラとゆったりとした空気感をまとっていて、
今回の回の長として出演者をまとめられていませんでした
ターコさんにまとめ役はムリです

すべてが終わってのエンディングのご挨拶もなんだかよくわからず、
皆様ついていけていませんでした
(一路さんはめっちゃ笑っていました)

大物ってこういう方のことを言うのですね、たぶん