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この朝早く起きた時独特の怠さは、何回経験してきたのだろう。

今は梅雨と夏の繋ぎ目で、日が前より少々強い。

その為か、窓からカーテンを貫いて入る日差しのせいで、とても眩しい。








ゆっくり身体を起こすと、更に眩しくなる。
物心がついてから十年程度。三千六百回起きてきた中で、今日が一番眩しい。
眩しさに負けずに、足をベッドの上で回して、爪先を床に付けたら、
目覚まし時計が騒ぎ出した。

「五月蝿いなぁ。」

覇気のない声で思ってもない独り言を呟くと、僕は撫でるようにして時計のボタンを押した。
時計を見ると、短い針が”3”を指していた。

その瞬間、早く支度をしなければという事を思い、僕は少し乱暴に部屋のドアを閉める。








トイレを見てから真っ直ぐ行くと、ほぼ僕の私有地状態のリビングがある。
そこで上着だけを脱ぎ、放置してあった作業着を着る。
ここの家に誰も居なくなってからは、僕の着替えも大分適当になった。

バッジを付ける。新聞店のを。
昔は面倒だったが、今はとても簡単なバッジ付け。
それを終えると、またもトイレから真っ直ぐの玄関に直行。

もう既に紐は結んである紐靴を履く。
磁石でドアにくっ付けてある小さなカゴをにある鍵をとる。
誰にかは解らないが、取り敢えず「行ってきます。」と言う。

これが僕の家を出る前3ヶ条。
これが毎日の日課。
それをこなして、今日も家を出る。

そう、いつも通りの朝。
いつも通りの朝。