日蓮仏法に於ける一大秘法 10

 

 

大聖人の「妙法蓮華経の五字」の記述文書 8

(建治元年月不明「撰時抄」から建治元年7月「高橋入道殿御返事」まで)

 

 

「妙法蓮華経の五字」「妙法の五字」「題目の五字」なる語句を含む大聖人の御文を年代順に紹介しています。

 

 

「法華経は釈尊・要当説真実となのらせ給い多宝仏は真実なりと御判をそへ十方の諸仏は広長舌を梵天につけて誠諦と指し示し、釈尊は重ねて無虚妄の舌を色究竟に付けさせ給いて後五百歳に一切の仏法の滅せん時上行菩薩に妙法蓮華経の五字をもたしめて謗法一闡提の白癩病の輩の良薬とせんと梵帝・日月・四天・竜神等に仰せつけられし金言虚妄なるべしや」(撰時抄265頁)建治元年 54歳御作

 

「像法一千年の半に天台智者大師・出現して題目の妙法蓮華経の五字を玄義十巻一千枚にかきつくし、文句十巻には始め如是我聞より終り作礼而去にいたるまで一字一句に因縁・約教・本迹・観心の四の釈をならべて又一千枚に尽し給う已上玄義・文句の二十巻には一切経の心を江河として法華経を大海にたとえ十方界の仏法の露一渧も漏さず妙法蓮華経の大海に入れさせ給いぬ」(撰時抄269頁)

 

妙法蓮華経の五字の中に諸論師・諸人師の釈まちまちに候へども皆諸経の見を出でず、但竜樹菩薩の大論と申す論に『譬えば大薬師の能く毒を以て薬と為すが如し』と申す釈こそ此の一字を心へさせ給いたりけるかと見へて候へ」(太田殿女房御返事1006頁)建治元年7

 

「但八万聖教の肝心・法華経の眼目たる妙法蓮華経の五字をば迦葉・阿難にもゆづり給はず、又文殊・普賢・観音・弥勒・地蔵・竜樹等の大菩薩にもさづけ給はず、此等の大菩薩等の・のぞみ申せしかども仏ゆるし給はず、大地の底より上行菩薩と申せし老人を召しいだして・多宝仏・十方の諸仏の御前にして釈迦如来・七宝の塔中にして妙法蓮華経の五字を上行菩薩にゆづり給う。」(高橋入道殿御返事1458頁)建治元年7月 

 

「此の時上行菩薩の御かびをかほりて法華経の題目・南無妙法蓮華経の五字計りを一切衆生にさづけば・彼の四衆等・並びに大僧等此の人をあだむ事父母のかたき宿世のかたき朝敵怨敵のごとくあだむべし」(高橋入道殿御返事1459頁)

 

 

地涌の菩薩の頭領・上行菩薩を介して、八万聖教の肝心・法華経の眼目である妙法蓮華経の五字」一切衆生に授けたならば、大鬼神が身に入っている出家在家の男女や尊信を集めている高僧等が、父母の敵や過去世からの敵のように怨むでしょう、と我々に日蓮門下としての覚悟を求めておられるのです。

 

 

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