猛烈な寒波が連日雪をもたらしていたのも私が
上越入りする前までで、昨日の神立といい今日といい
イメージしていた寒波のスキー場といつも滑る草津の
寒さとも違う温かさでした。

それはコブなど滑ると汗が出るような温かさなのです。

もちろん雪はぐさぐさで未圧雪でたくさんの雪がある
斜面でももはやサラサラの粉雪ではなくモチモチした
上越の特長のあるものでした。

つまり雪質はよくなくワックスがあっていないのは
初日から解っていました。

それでも滑れなかった幻のオリオンが滑れたり新コースに
魅了されたり楽しい上越のスキーは二日目になりました。

さて、昨年末以来のオータニは昨年末に感じたゆったり感は
なく、以前泊まった時の団体旅館の感じにもどりあわただしい
感じと騒々しさは同じでした。

朝に今まで気にもしませんでしたが、フレンチトーストがあり
死ぬほどうまいとか世界一うまいとわれたオークラのフレンチ
ーストを思い出し食べてみました。

前回と違いビュッフェで前回なかったおいしいと感じた納豆が
あったもののフレンチトースト同様なぜかいまいちな感じに
今回は感じました。

さて、二日はどこで滑るかというとまず考えたのは今まで滑ったことのない
スキー場ですが、どこもピンとくるものがなくそれに何処もそういった所は
神立より標高が低く、これだけ暖かくなるとどこも雪が融けてコンディション
は悪くわざわざ行くに値しないでしょう。

さらに一人でそういう初めてのところへ行くと余計疎外感と孤独感が
助長されるという経験もあり、逆に昔の思い出に浸るかのように折角
上越に泊まったのだからその立地から湯沢高原とガーラ湯沢と石打丸山
三山を巡ることにしました。

宿から上越高原は近く、宿に車を置いたまま歩いてもよし、送迎バスも
頻繁に出ており三山巡りできるのです。

ただ、この三山巡りはリフト券5100円にランチパックなどの割引は
なく、もちろんシニア券にもあてはまりません。

元々山の稜線でつながっているコースながらこの稜線のコースは
コース外で通行には厳しい目があります。

ではどんな接続かというとかつては知っていたもののもう何年も
滑っていない上に日帰りの基礎スキーヤー時代ではそんな
無駄なことは時間も金ももったいないと興味もなかったのです。

そもそも上越高原の記憶もずいぶん古いもので多分十代の頃
以来かもしれません。

それにガーラは今まで何度も来ていますが、それは平日に検定を
行っていた数少ないゲレンデでありビデオ撮影してくれるスクール
に通ったからでもあります。

そして、その時に滑ったのはスクールと検定で使うジジとコーチ
のみなのです。

南エリアなどいつも春に行くから開いていたこともないのです。

石打丸山も十代の頃日帰りで一度来ただけです。

べったりと同じ方向に延びる単調なゲレンデという印象しかありません。

そんなわけで独り身の単調と寂しさを紛らわすべく三山巡りを
決行します。

さて、それならば車置いて行くのが経済的ですが、ここで思うのが
やはり独り身の自由を最大限謳歌すべく、ゲレンデに近い駐車場に
停めることです。

ホテルだと鍵を預けていかなくてはならずスキー靴に履き替えて
荷物を車に積んだり何かと面倒なことが気にかかり、ガーラまで
車で行くことにしました。

毎年ガーラに行くたび色々と驚かされるのですがこの日もまた
びっくりなことがありました。

なんといつもどおり平日のこの日私が車で着くと一番奥の方
しか空いて無くてリフト券売り場に着くとなんとどの窓口も
人人で一杯なのです。

そして、いちいち券を印刷して渡しているのでなかなかその列が
進みません。

やっとの思いでゲレンデに上ると昨年のゲレンデと違い橇コースの
位置が変わっていてジジに行くりフトの隣のリフトも動いており
なんとも人がいっぱいです。

そういえば昨日の神立も駐車場に車が一杯だったのを思い出します。

あれだけの人がいてそれでもかつて春スキーで通った頃のゲレンデ
に比べると滑っている人はまれで不思議な感じです。

まずはガーラから湯沢高原に行きます。

私のイメージでは一番高いコーチから山の稜線でつながっている
のでそのまま滑り込めると思っていましたが、そのコースは高く雪が
積まれて通行止めで連絡コースがあるらしい南エリアに行きます。

初めての南エリアは豊富な未圧雪バーンと圧雪バーンが同じくらいの
コースがあり、滑っている人は全く見かけず快適でした。

二回づつ各コースを滑ったところでリフト係に湯沢高原に行く方法を
聞くとあのケーブルで行けということでその建物に行くと今まで
動いてなかったものの人がいると時間で動くらしく、簡単に湯沢高原に
着くことができました。

宿で日によってはバスでしか連絡していないということだったので、
どうやら滑る連絡コースは今では使われてないもののケーブルは普通に
つながっていて、ただ、利用者が少なく利用が限られていると予想
される日は運休してしまう日もあるらしいと想像されます。

湯沢高原に着くと一通り滑り、修学旅行の団体などいるもののガーラ
とは客層が違う感じで随分さびれた感じがします。

コースもコブコースやモーグルコース不整地はなく、下まで降りてまた
ゴンドラに乗るとかつての記憶のものより大きなものにびっくりしたり、かつてこの
ゴンドラが舞台になった小説を思い出したりしました。

昨日に続き今日も天気が良く見晴らしを楽しんだり、他のスキーヤーが
ほとんど中国人家族のスキーヤーだと発見したり、昔との違いを色々と
発見してここも二度づつ各コースを滑ったのでガーラに戻りました。

かつて外国人スキーヤーと日本人との違いのポイントがここ数年変わって
来ているのも気が付きました。

しばらく少なかった韓国人グループもインドネシアなど他のアジア系も
増えています。

そんな変化を感じつつ、かつてのイメージや思い出の印象もどんどんなくなり
日本人より多い外国人たちに思い出も占拠されてしまうのかと
感じるのでした。

上も下山コースも滑り一通り見尽くした感と喪失感を抱いて時計を
みてガーラに戻ることにしました。

それでもまだお昼前でした。

石打丸山編はまた続く