以前家には二つくらいテントウムシのタイマーが
あった気がしますがみつかりません。

旅行やお出かけの時にステタンに珈琲を入れるのに
必要なのですが、買うと1000円ほどします。

出先で熱々のコーヒーを飲みたいのはこの時期必定。

でも、どこのコーヒーも激マズ。

となると持参するしかないのです。

泊りの時にはドリップバックは必携ですが、ドライブインや
食事後自分で車中で淹れるのは躊躇してしまいます。

水やコンロまたは電気ポット、車用の電気ポットも持っている
し、やはり珈琲のためには装備が必要かと考えていたら、今年は
いやステタンでもっていくので十分かもと思えてきました。

今までもそうしたことはあります。

寒い朝の数分は貴重です。お湯を沸かして珈琲を淹れる時間も
一杯数百円のコーヒーにいつも納得のいかないものを感じます。

日本というのはなぜ珈琲が高くてまずいのか。

アメリカでは一杯1ドル以下です。そして屋台の珈琲売りでさえ
おいしいのです。

日本では目の前でじっくりと手でドリップしたコーヒーもがっかり
するほどまずいのです。

原価から言うと自動販売機の缶コーヒーより安くできるはずです。

味から言ったらそれらよりまずいのにセルフでない店なら350円より
安いことはありません。

そんなこともあり、当店のお祭り珈琲も今年は200円としました。

隣で売っている甘酒が200円で缶コーヒーの類も150円とたき火付き
でしたから妥当でしょう。

売り上げから言えば持ち出しですが、販売した価値はあったと思って
います。

年内在庫が100杯分たまりどこかでまたカップ販売をしないとならない
という問題が発生しましたが、お客様に直に接して感想を頂けるのも
うれしいものです。

昨日飲んだたい焼きとともに楽しんだスノートップは、濃い珈琲に
求められるガツンと来る苦みと厚いホディに懐の深いコクと返しの
切込みがあります。

切り返しとも後味とも表現されるキレのせいで濃い味の珈琲という
イメージの薄いスノートップですが、今の時期はキリマンジェロは
飲むにふさわしい味だと思います。

呼び名もスノートップといってもノーベル文学賞受賞の作家を思い
浮かべる人さえいない現在ではやはりキリマンジェロと呼んで
雪と豹のイメージをふと思ったり、ウンゴロゴロクレーターに
人類の進化に思いを馳せたり、同じノーベル賞つながりから
太陽のせいだというセリフと神の沈黙の世界に人類の実在についても
ついでに考えます。

最近は温暖化のせいかアフリカにスノートップと言ってもキリマンジェロ
の山自体を思い浮かべる人がまれのようです。

ですから、先にキリマンジェロという名前を使って説明するように
します。

スノートップの名を出せば次にアデラの名も出さないわけには行きません。

濃いということではこちらの方が個性は強いのです。

その個性も活かして焙煎され抽出されてこそですが、まずはキリマンジェロ
の魅力を知るためにもインドネシアあたりの豆との飲み比べもしてみたい
ものです。

日本人はマンデリン好きであり、それにくらべてキリマンジェロは
名前は好きだけど味のイメージをすらすらと述べる人はまれです。

そして、依然すっぱいコーヒーはダメなんだよねという言葉が必ず
聞かれます。

そんな方にこそスノートップの試飲をお勧めします。
この厳しい寒さにアフリカ産の豆はよく合っています。