粗 | Talk'n Blues

粗

くたびれた扇風機が唸る部屋で
私は一人ぼっちだった。
いつ止まるのかわからない扇風機が私の替わりに泣いている。

溶けていきそうな夏の日に。
消えていきそうな夏の日に。
汗も涙も蒸発してしまった。
何も残らず消えてしまった。

タオルケットだけを抱き締めて私は眠れない夜に拍手を。
気温が上昇するに従い舞い上がる太陽には憤りを。
決まっていた事柄はどんな障害が生じようとも必ず起こる。
囚われた身代わり。
私ではない誰かが私の替わりに私のすべき事をするのだろう。
拍手喝采。

代替不可能な何かになりたい。
代替不可能な誰かになりたい。

どうやったらなれるのか、
誰か教えてください。
全身全霊誠心誠意、努めます。