患者さんが健康診断でコレステロール値が高い人が多かったので改めて勉強したのでまとめてみました。

コレステロールは脂質の1つで
・細胞膜を作る
・ビタミンDの合成
・ホルモンや胆汁酸(消化液)の材料
として働いています。


悪玉、善玉って聞くと思いますが
悪玉(LDL)は体の各所に必要なコレステロールを血液に乗って運び
善玉(HDL)は余ったコレステロールを肝臓に運ぶ役割をする。

コレステロールに善玉、悪玉があるわけではなく善玉と悪玉とはコレステロールとタンパク質がくっついた複合体なんです。


悪玉はコレステロールを血液で運ぶので増えすぎてしまうと血管壁がドロドロになり動脈硬化の原因になる。

そうなると心筋梗塞や脳梗塞のリスクも高くなってしまう。


コレステロールでつくられる細胞膜とは何をしているのか?

細胞膜は
・外部環境から細胞内を守る仕切りとしての役割
・外部環境の状況や変化を素早くキャッチするセンサーとして
・細胞は場所や働きによって形がちがうのですが、その形を作る
・水や栄養など取り込み、老廃物を排出するなど物質のやり取りをしている。

細胞膜は脂質であるコレステロールから作られているため酸化してダメージを受けると抵抗力や免疫力が落ち病気になったり、病気が長期化してしまう。


コレステロールを下げるため食事制限をしている方も多いと思います。

脂質を抑えないといけないのですが特に動物性の脂質。動物性脂質は人間の体内では処理しにくく値が上がりやすい。


コレステロールですが20~30%は食物から、残りは肝臓で合成されています。

なので食事制限だけではコレステロールを下げることは難しいんです。

なので大切なのは運動!
有酸素運動で酸素を取り込み脂質を燃焼させたり、筋肉をつけて基礎代謝を上げる必要がある。

加齢によってもコレステロール値が上がります。


またコレステロールは血液中に多いイメージですが1番多いのは脳(1/3がある)。

脳に多いのは神経伝達に関わったり、ストレスを感じた脳がストレスから体を守るためのホルモンを作るためにあるからです。


コレステロールは悪玉が正常値でも善玉が少ないと動脈硬化のリスクは上がります。

悪玉÷善玉=2以上ある人は気をつけて下さい。

コレステロールの話でした。