ともに堅守が売り。“1点勝負”の上位直接対決

4位・山口と6位・岡山の上位直接対決。両者の勝点差は『2』で、岡山が勝利を収めれば順位が入れ替わる。どちらも絶対に負けられない“シックスポイントマッチ”だ。

両者の対戦成績は、17試合で山口が2勝、岡山が9勝、引き分けが『6』で、岡山が圧倒している。山口にとっては2018年にシーズンダブルを達成してから5年以上勝てていない相手との対戦になるが、クラブ初のJ1昇格プレーオフ進出に向けてこの難敵を倒さなければならない。

両者ともに今季は失点が少なく、岡山の総失点22はリーグで2番目に少なく、山口の『27』は同4番目に少ない。前回対戦は、84分にセットプレーで1点をもぎ取った岡山が1-0で勝利しており、今回も1点を争う激しい攻防になりそうだ。山口の志垣 良監督は「岡山は最近すごく守備が堅いが、そこをいかに崩せるか。崩し切れないと、相手にはカウンターがある。前回対戦はセットプレーでやられた。スキを与えないことが大事になる」と話し、岡山戦へ向けて気を引き締めていた。

山口は前節、長崎と対戦して2-1で逆転勝利を収めた。夏に加入した酒井 宣福に待望の加入後初ゴールが生まれたのは好材料だが、序盤に失点を喫して先制を許したことは課題。前々節・藤枝戦では25分までに3点を奪われたこともあり、試合の入りから良い守備を披露できるかどうかが山口側の注目ポイントになる。

一方の岡山は前節、大分と対戦してスコアレスドローで終了。5試合連続の引き分けとなった中、木山 隆之監督は試合後に「自分たちのいまちょっと欠けているところをしっかりとみんなで見つめ直しながら、また次の試合に向かっていきたい」と話し、目線を次へ向けていた。ここ5試合の得点数は『3』。今節は迫力のある攻撃を繰り出せるかに注目したい。