上位対決を制したのは清水。今季無敗のホームで連敗ストップ

 


3位につける清水と4位につける岡山の上位対決は、ホームの清水が良い入りを見せるが、岡山も鍛え上げられた守備で難なく対応。構えた布陣で清水の攻撃を迎え撃っただけでなく、相手陣で奪える場面では前へ出る積極性も光り、清水はなかなか決定機を作れない。

だが、20分には右サイドの高い位置を取った原 輝綺を起点にゴールへ迫る。縦への突破からクロスボールを放り込むと、これは逆サイドまで流れたものの、セカンドボールを拾ったカルリーニョス ジュニオが右足一閃。コンパクトな振りから強烈な一撃を叩き込み、清水が先手をとった。

1点を追いかける岡山は、直後にセットプレーを中心に何度もゴールに襲いかかるも、GK権田 修一の牙城は崩せない。

このまま前半終盤に突入したが、42分には岡山が試合を振り出しに戻す。右サイドから中央へ持ち運んだ田中 雄大がスルーパスを送ると、抜け出した岩渕 弘人が冷静に流し込んだ。このまま1-1で前半は終了。

後半に入ると立ち上がりの49分、清水は左CKのこぼれ球を回収し、乾 貴士が右足でミドルシュートを放つ。GKスベンド ブローダーセンにはじかれたボールをカルリーニョス ジュニオが押し込み、勝ち越しに成功する。

後半は時間の経過とともに岡山が攻め込んだが、良い形でシュートまで持ち込める場面は限られており、清水の1点リードのまま終盤に突入。

すると79分、清水は途中出場の2人が大仕事を果たす。北爪 健吾が右サイドから中央へつなぐと、右ポケットに入った矢島 慎也が右足でねじ込み、大きな3点目を手にした。

試合はこのままタイムアップ。清水が今季無敗のIAIスタジアム日本平で連敗をストップし、2連勝中だった岡山相手にシーズンダブルを達成した。