仕切り直しのゲーム。熊本は加点、岡山は先取点がキー

明治安田J2は今節から後半戦。5勝6分8敗の勝点21で16位・熊本と、8勝7分4敗の勝点31で6位につける岡山が対戦する。いずれも水曜日に行われた天皇杯2回戦で敗れているため、気持ちを切り替えて臨む一戦だ。

ホームの熊本は前節・秋田戦、そして水戸と対戦した天皇杯2回戦ともに、相手の背後へのランニングとクロスから先制に成功。しかし、いずれもチャンスは作りながら追加点を奪えず、秋田戦は追いつかれてのドローに終わり、水戸とのゲームは逆転負けを喫した。

特に水戸戦では後半に入って相手のパスの供給元にプレッシャーが掛からず、サイドのスペースに長いボールを入れられる形から失点につながった。ゴール前の精度とともに、前線からのプレスとカバーリングも含めた守備対応が課題である。

一方の岡山は第16節・甲府戦、第17節・仙台戦と連勝を飾ったが、以降の公式戦3試合勝利なし。天皇杯2回戦の愛媛戦では先発全員を入れ替えて臨んだとはいえ本拠地で1-7の大敗を喫しており、木山 隆之監督も「自分たちの足らないところをしっかり見つめてやらないといけない」と話している。

逆転勝ちを収めた仙台戦以降、愛媛戦も含めて先制される展開が目立つのは気になるところ。しっかりとゲームに入り、自分たちのペースに持ち込んだ上で先制点を奪いたい。岩渕 弘人のリーグ戦5試合連続得点にも期待がかかる。

前期の対戦はホームの岡山が前半のうちに2点を奪って勝ったが、熊本もボールを保持して押し込む場面は作った。チャンスを仕留め切るかどうかが、勝敗の分かれ目になりそうだ。