最後にゴールをこじ開けたのは岡山。劇的な展開で3試合ぶりの勝利をつかむ

 


ともに天皇杯2回戦に敗れて迎える仕切り直しの一戦。ホームの熊本は天皇杯2回戦・水戸戦で復帰したGK田代 琉我が先発入りしたほか、2選手の出場停止を受けて三島 頌平伊東 俊もスタートからピッチに立った。一方の岡山は大敗した天皇杯2回戦・愛媛戦から、前節の鹿児島戦で先発したメンバーに戻してのスタートとなった。

立ち上がり、熊本は背後を狙った配球で古長谷 千博大﨑 舜らが抜け出す。岡山も6分に高い位置でボールを奪ったルカオの折り返しから、さらに7分には縦パスから、それぞれ早川 隼平がゴールを狙うが、得点とはならず。熊本はボールを握る時間を増やすが、つなぎのミスから奪われる場面が目立ち、なかなかフィニッシュへ持ち込めない。

早い切り替えで前線にポイントを作って押し込む岡山は、30分に岩渕 弘人の落としから早川が狙うが、これは枠外へ。さらに34分には早川のボールに岩渕が合わせ、42分にはFKから岩渕のボールに柳 育崇が合わせる決定機を迎えたものの、いずれも田代に阻止され、スコアレスで折り返すことになった。

岡山は後半開始間もない50分、細かくつないで最後は中央からルカオが右足でシュートを放つも、ポストの右へ。以降、サイドから何度も形を作るが、最後のところで熊本に体を寄せられて得点を奪えず。一方、相手の時間をしのいだ熊本は、63分に左から古長谷、66分に右から大本 祐槻がクロスを入れ、69分には古長谷がミドルを放つなど、少しずつ流れをつかんでいく。

お互いに攻撃的なカードを切る中で得点が生まれないまま迎えた終盤の90+4分、ゴール前のこぼれ球を末吉 塁が押し込んだ。岡山がようやくゴールをこじ開け、そのまま1-0で試合終了。3試合ぶりの勝利を飾った。