まずはスキをなくすこと。岡山は田上不在でも堅く守れるか

9日にシティライトスタジアムで行われる明治安田J2前半戦最後の試合は、岡山と鹿児島の両チームにとってなんとしても勝って後半戦に入っていきたい一戦になる。

岡山は前節・千葉戦で4試合ぶりの黒星を喫し、DFの阿部 海大は2失点を深く反省していた。

「前半は失点のリスクを冒すことは避けようという中で、18分の(相手の)先制点は痛かった。自分たちがボールを奪われてからのカウンターでしたし、枚数的にも守れないわけではなかったので、そこはもう1回スキなくやっていかないと。同点に追いついたあとの2失点目も、退場は仕方ないところもありますけど、その後すぐに失点してしまった。あの失点は本当にやってはいけないことだったと思うし、そういう失点が2つもあると勝つのは難しくなる」

岡山を支えているのは堅守だ。千葉戦の後半はアグレッシブに前からプレッシャーを掛けることでチームに勢いが生まれて、同点ゴールも奪えた。ボールを奪いにいくことで力を発揮できるが、スキなく守れなければ勝利はつかめない。今節は田上 大地が出場停止となる中でも堅く守っていけるかがポイントになる。

鹿児島は浅野 哲也監督の復帰初戦となった前節・秋田戦を0-0で引き分けた。短い準備期間で「伝えたのは失点しないための守備のところだった。個人のところで、寄せ方、球際、切り替え、奪われた瞬間に奪い返す、素早くポジションを取る、などを選手たちに伝えてきた」という指揮官の下、無失点に抑えられたのは大きな収穫。今節もタイトな守備を継続した上で、ゴールへ向かっていくパワーを出していきたい。

連敗はできない岡山。8試合ぶりの勝利が欲しい鹿児島。お互いの状況を考えても、激しい試合になることは間違いない。