堅い相手をサイドから。上位対決でどのような攻撃が披露されるか

明治安田J2第17節では、3位の仙台と6位の岡山、J1昇格プレーオフ圏内につけるチームが直接対決する。勝点差はわずか『2』。試合内容もきっ抗したものとなるか。

アウェイの岡山は、7勝6分3敗の勝点27。就任3年目の木山 隆之監督の下で手堅いチームを構築中。ケガ人が多く出て苦しいチーム状況の中、出場機会をつかんだ選手たちが前からのプレスと引いた陣形を使い分けて堅い守備を実践する。前節は甲府を相手に5試合ぶりの勝利を収め、勢いを持ってユアテックスタジアム仙台に乗り込む。

迎え撃つホームの仙台は、8勝5分3敗の勝点29。今季から森山 佳郎監督に率いられ、前線から仕掛ける猛烈なプレッシャーとカウンターを得意とする。最近は徐々に細かくボールを動かす攻撃も身につけているところ。発展途上の部分も多いが、苦しい内容の試合を制して4連勝中と、結果を出せるようになっている。

今節の注目点の1つが、サイドでの攻防だ。互いにセンターラインが堅い中で、サイドからどう揺さぶりをかけるか。それぞれのアウトサイドの選手に注目したい。岡山では前節リーグ戦デビューを果たした藤井 葉大が左、対人守備に強い柳 貴博が右で、守備の強さと勢いを両立させている。一方の仙台はここまで5ゴールのシャープシューター・相良 竜之介が左、突破とクロスが冴えるオナイウ 情滋が右と、技術やスピードで攻め、強烈なプレスで守る選手がそろう。あるいは、当日に新しい驚きをもたらしてくれるサイドアタッカーが台頭するかもしれない。堅守をサイドから崩す、それぞれの工夫が見どころだ。