竹田麗央、2週連続Vはスピン量がカギ

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 

 JLPGAツアー2024シーズン第13戦『リゾートトラスト レディス』(賞金総額1億4,000万円、優勝賞金2,520万円)が5月23日、兵庫県三木市・関西ゴルフ倶楽部(6,545ヤード/パー72)で開幕する。22日はプロアマ大会が行われた。

 

 前週のブリヂストンレディスオープンで今季3勝目を飾り、メルセデスランキング1位に返り咲いた竹田麗央。今季はすでにKKT杯バンテリンレディスオープンとフジサンケイレディスクラシックで2週連続優勝を飾っているが、シーズン2度目の2週連続Vに挑戦する。

 

 そのカギとなるのは、ショートアイアンでのスピン量だ。「グリーンが軟らかめなので、ボールが戻り過ぎてしまうケースがあると思います。それを計算に入れて、ピンの少し奥目にボールを落とすなど、その辺りをコントロールするつもりです」。竹田といえば、ツアーでも1、2を争う飛ばし屋だ。当然、第2打で手にするクラブもショートアイアンが多くなる。ある意味、ピンをデッドに狙えるクラブでもあるが、竹田のようにヘッドスピードが速く、パワーヒッターにはバックスピンがかかり過ぎるデメリットもある。それを克服して数多くのバーディーチャンスを迎えることができれば、2週連続Vへの期待もふくらんでくる。

 

 前週はショットに不安を少し抱えていた状態で試合に臨んだが、今週はさすがに優勝した後だけに、ショットに関しては好調だという。それでもあえて不安を挙げるなら、バンカーショットになる。実際、優勝したブリヂストンレディスオープンでもグリーン周りのバンカーに入れ、寄せ切れずにボギーを叩くシーンが何回かあった。サンドセーブ率を見ても36.3636パーセント(61位)とよくない。竹田自身が「今の課題はバンカーショット」というのも納得できる。ピンを狙いつつ、バンカーを避けることも勝つための条件だろう。

 

 ただ、コース的にはフェアウェイが広く、飛ばし屋には圧倒的に有利といわれるだけに、今週も優勝争いに竹田が絡む確率は高い。

 

 最新の世界ランキングでは50位にまで上がってきた竹田。このままいけば、全米女子オープンだけでなく、全英女子オープン、エビアン選手権出場も現実的となる。「その2試合にはぜひ出場したいので、今のランキングを下回らないようにしたいです」。竹田にとっては今年が海外メジャー元年となる。ビッグドライブを武器に、どれだけ海外で結果を残すか。メジャー挑戦第1弾は来週の全米女子オープンだが、ベストな状態で臨むためにも、今週は優勝争いにしっかり絡んでおきたいところだ。