苦しい状況を乗り越えられるか。岡山、踏ん張りどころ

岡山は苦しんでいるが、前節・長崎戦は4試合ぶりに無失点に抑えて勝点1を積み上げた。前半は自陣で守る時間が多くなり、後半は自分たちも前へ出ていったことでオープンな展開になった中、GKスベンド ブローダーセンをはじめとする守備陣がタイトに守って我慢強く試合を運んでみせた。勝利からは4試合遠ざかって順位も6位に後退しており、ケガ人が続出しているチーム状況もなかなか快方に向かわない。苦しい状況だが、今節もピッチに立つ選手たちで我慢強く戦いながら勝ち筋を見つけていきたいところだ。

木山 隆之監督は今節をにらみ、こう話した。

「もちろんホームだからアクティブに攻撃的にと思っているけど、実際にいまできることを考えたら手堅くやることも大切なのかなという気がする。どんな勝ち方をしても、どんなポイントの取り方をしても、ポイント数は変わらないので、我慢も必要なのかなという気がしています」

岡山の今節は踏ん張りどころになる。

甲府にとっての今節は、前節・千葉戦で後半アディショナルタイムに追いついた勢いを持って岡山に乗り込み、勝点3をつかみ取って浮上していきたい試合になる。甲府は4試合連続で複数失点を喫している。そこがとても気がかりな中で、どうメンバーを編成するのか。

千葉戦でフルタイム出場して殊勲の同点ゴールを決めたピーター ウタカは「アダイウトン選手、(ファビアン)ゴンザレス選手、そして私の3人が同時スタメンは初めて。もう少し試合を重ねると連係もうまくなると思います」と話しており、特に前線の構築には注目が集まる。