岩井千怜が好発進『皆さんへ元気を届ける』

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 

 JLPGAツアー2024シーズン開幕戦『第37回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億2000万円、優勝賞金2160万円)が2月29日、沖縄県・琉球ゴルフ倶楽部(6,595ヤード/パー72)がスタート。第1日、岩井千怜が65をマークし、7アンダーで首位に立った。2打差の5アンダー、2位タイは天本ハルカ、菊地絵理香、西郷真央がつけている。
(天候:曇り時々雨 気温:21.2℃ 風速:6.6m/s)
《グリーン=スティンプ:10 3/4フィート コンパクション:23mm》

 

 やはりJLPGAツアーがいい。サウジアラビア→タイを転戦。今季の開幕戦を迎えた岩井千怜がロケットスタートを決めた。「たくさんのギャラリーの皆さんから、がんばれ、ナイスバーディーなど、声援をいただいた。うれしかった」と感謝を込めながら、口を開く。

 

 前週は日本人選手最上位。「感触がすごく良くなっている。いい流れで沖縄へ。急に調子が良くなったわけではありません」と話した。序盤からショット、パッティングが好調。とりわけ際立ったのは、パー5の4番だろう。2オンへ成功し、10メートルのイーグルパットを鮮やかにカップイン。「少し上りのスライスライン。しっかり打って、ボールがすごくいい転がりをした。普通、イーグルをとったときはヨッシャーとなるけど、きょうはラッキーでした」と振り返る。


<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>

 

 しかし、ピンチがなかったわけではない。9番で3メートル、10番が2.5メートルのパーセーブに成功した。この危機を乗り切ったことで後半、さらに3バーディーを奪取。幸先がいい、ノーボギーラウンドを達成している。

 

 「きょうは風が強く、低いボールを打つなど、うまく対応ができた。また、絶対に打ってはいけない所を徹底。たとえグリーンを外しても、ボギーへつながることは避けるマネジメントです」といい、オフのテーマのひとつ、下半身強化の効果がさっそく表れたことをアピールした。「精度が安定した打球を打てたのは、体幹などがしっかりしてきたからでしょう」とも加えた。

 

 そして、口開けがギャラリーなら、締めもギャラリーへのメッセージ。「あすもバーディーをたくさんとりたい。バーディーで、皆さんに元気を届けます」と宣言した。いよいよ3月。どんな、スーパープレーが飛び出すか-。

 

以下、各選手のコメント

菊地絵理香<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>

 

菊地 絵理香(2位タイ:-5)
 「ピンチはいくつかありました。(長い)パーパットは2.5メートルと2メートル。7番と13番のパー3です。
 (去年より)飛距離が伸びています。(1番の第2打は)ピンまで98ヤード。アウトでティーショットが曲がっていましたが、後半、風にもうまく対応できました。風の中でやりたいことが、自信をもって出来た。あと3日、難しい風の中でも対応していければ、ちょっとずつ自信になると思います」


西郷真央<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>

 

西郷 真央(2位タイ:-5)
 「ショットは安定していたので、もう少しバーディーを取りたかった。第1日の出だしとしてはいいプレーだったと思います。前半はセーフティに行って、チャンスに付けられなかったので、後半は攻めてチャンスを作って、アジャストできました。
 (明日)雨が降らなければ下も固くなって、難度も上がってくるでしょう。きょうはハーフでアジャストできましたが、もう少し早めにコンディションにアジャストしていきたい」


吉本ひかる<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>

 

吉本 ひかる(5位:-4)
 「ティーショットがすごく荒れていましたが、パッティングとアプローチがよかったので、アンダーパーで回れました。16番(バーディー)はライもよくなく、難しかった。いい感じに打てて、チップイン。ラッキーです。(残り)15ヤードを58度で打ちました。ティーショットの緊張や不安はありますが、カバーはできると思う。あまり考えすぎず、修正していきたい」


吉﨑マーナ<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 

吉﨑 マーナ(10位タイ:-2) ※アマチュア
 「きょうは大きなミスも数ホールありましたが、上手くリカバリーできてスコアをまとめられてよかったです。100ヤード以内は自信が持てている。練習の成果が出て、そこでバーディーが取れたのも大きい。このスタートを無駄にしないよう、あすも一打一打に集中したい」


新垣比菜<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 

新垣 比菜(19位タイ:-1)
 「60台を出したかった。後半は上がり3つで落としてしまったので、すごく悔しいです。(4番イーグル)ピンまで35ヤード。いい感じでアプローチを打てたのが流れていって入った。アイアンショットが精度良く打てたらいいなぁ。きょうのような連続ボギーはなくしていきたい」

 

荒川怜郁<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>

 

荒川 怜郁(19位タイ:-1)
 「きょうは意外と緊張せずにプレーできたので、良かったです。出だし3ホールは、パーオンしなくて、苦しかった。(後半は)ショットの調子があまり良くなくて、チャンスがなかった。(明日)期待に応えるために、アンダーパーを出したい。流れが来たら、狙いたいです」


山下美夢有<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 

山下 美夢有(19位タイ:-1)
 「きょうは出だしからバーディーが取れて、いいスタートを切れたと思ったんですけど・・・。風も強くて難しいセッティングだったので、耐えながらのゴルフで・・・。後半、伸ばしたいホールで、取れなかった。とりあえず、きょうは忘れて、あすから(バーディーが)取れるように頑張りたい」


岩井明愛<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 

岩井 明愛(45位タイ:+1)
 「上手くいかなかったですし、なかなか難しかった。(10番のトリプルボギー)第2打を奥に外してしまい、アプローチも奥のカラーから5メートル。そこからカップをオーバーして、行ったり来たりでした。(明日)もっと攻めて、バーディーを量産していきたい。(妹の)千怜もトップにいるので、負けていられないです」


原英莉花<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 

原 英莉花(45位タイ:+1)
 「ショット、パッティングともに荒れていて、スコアメイクがうまくできなかった。バーディーチャンスに多く付けられていたのですが、決めきれなかった。悪い波に乗ってしまった。(明日)できるだけパー5でバーディーを取りたいですし、パー3で落とさないようにプレーしたいです」


森田 理香子<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>

 

森田 理香子(61位タイ:+2)
 「ピンポジションも振られていましたが、風もあって距離感も上手くいかなかった。そのなかでも2つバーディーが取れましたし、アプローチのミスもありましたが、最低限で止められた。あすも緊張すると思いますが、あすは来るのでやるしかない。出場できることに感謝しています」


諸見里しのぶ<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>

 

諸見里 しのぶ(105位:+8)
 「緊張は2番ぐらいでなくなりましたが、いい球が難しい所に行ってしまったりして、セーブができなかった。特に、前半は2メートルくらいのパーセーブパットやバーディーパットが一つも決められなかった。
 ショット一つ一つは悪くない。マネジメントでしょうか。そこが反省点。あすはもう少し慎重にやっていきたい」