明暗を分けたドローゲーム。栃木はJ2残留に向けて貴重な勝点1を獲得

 



試合はアウェイの栃木のペースで進んだ。ボールを持つと慌てずに動かして、スローなテンポで試合を運んでいき、ロングボールを前線に入れたあとのルーズボール争いに勝って、攻撃につなげていく。

ホームの岡山はなかなか自分たちのペースをつかめなかったが、チアゴ アウベスの個人突破が脅威を与えていく。23分には、CKからチアゴ アウベスがゴールネットを揺らしたが、これはオフサイドの判定によってノーゴールとなる。

栃木は29分に、FKのこぼれ球をつないでチャンスを作った。しかし、佐藤 祥のヘディングシュートは枠を逸れる。39分には、プレスを掛けて相手コートでボールを奪った西谷 優希がシュートを放つも、枠を捉えられなかった。

後半は、岡山が選手を2人交代してスタート。ヨルディ バイスがディフェンスラインに入り、ステファン ムークがチアゴ アウベスと2トップを形成した。

しかし、栃木のペースは変わらず、55分に先制点が生まれる。福森 健太が蹴ったCKを岡山の柳 育崇が触って逆サイドへ流れると、高嶋 修也が折り返してイスマイラが押し込んだ。

J1昇格プレーオフ進出へ望みをつなげたい岡山は、失点後にルカオ木村 太哉仙波 大志を送り出して攻撃に出る。そして、末吉 塁がペナルティーエリア内でドリブル突破を図り、PKを獲得。これをヨルディ バイスが決めて82分にタイスコアに戻すと、両チームとも最後まで力を振り絞って戦い抜く。

アディショナルタイムは5分。岡山は柳を前線に上げてゴールをこじ開けようとするも、栃木の集中した守備を打ち破ることができずに1-1でタイムアップの笛が鳴った。栃木はJ2残留に向けて貴重な勝点1を積み上げ、岡山はプレーオフ進出が限りなく厳しい状況となった。