上昇を目指して激突。岡山優勢の中、スコアレスドローに

 


J1昇格プレーオフ進出を目指す10位・群馬と8位・岡山による直接対決は、スコアレスドローに終わった。

群馬は、前節・東京V戦を契約上の理由で欠場した杉本 竜士が先発復帰。前線は杉本と平松 宗の2トップとなり、川本 梨誉が前節に続いて左MFに配置された。

対する岡山はチアゴ アウベスとステファン ムークの2トップ。田部井 涼、輪笠 祐士、仙波 大志が2列目を形成し、ボールを引き出していった。前節・千葉戦で5失点した岡山は慎重な立ち上がりとなったが、10分過ぎから主導権を握ると、群馬陣地でゲームを進めていく。

右ウイングバックの末吉 塁と左ウイングバックの高木 友也がサイドから果敢に仕掛けてチャンスを演出していくが、群馬が8~9人でゴール前を埋めて得点を許さない。群馬は川本の突破から杉本がシュートを狙うが、得点にはつながらなかった。前半は岡山優位ながらもスコアは動かず。

後半も岡山優位という構図は変わらない。勝たなければ上位追撃ができない群馬は、54分に佐藤 亮と杉本に代えて岡本 一真と髙木 彰人を投入し、流れを変えにかかる。岡山も60分にルカオと河井 陽介を投入し、ゴールを奪いに出た。

75分以降は互いに運動量が落ち、ゲームがようやく動き出した。岡山はルカオを目がけてボールを送り、群馬は78分に川本が左サイドのカウンターからシュートまで持ち込むが、力が入らなかった。80分には群馬の中塩 大貴のクリアがあわやオウンゴールかと思われたが、ゴールを外れた。

岡山はアディショナルタイムにルカオがバイシクルショットで狙い、終了間際には柳 育崇が決定機を迎えるなど最後までゴールへ向かって走ったが、群馬の壁を崩せず。プレーオフ進出争い生き残りを懸けた戦いは、痛み分けとなった。