前節の勢いをつなげ。岩手が狙う上位連破

 

岩手にとっては明治安田J2第26節・長崎戦から始まった上位との5連戦の最終戦。ホームでは3連敗中ということもあり、今節は意地を見せたい。

19位の岩手は前節、首位の横浜FCを相手に3-0で快勝し、サプライズをもたらした。試合展開も理想的で、ボール支配率は28%だったものの、鋭いカウンターからチャンスを構築。首位撃破の勢いを継続させたい今節は、前節ゴールを決めたモレラトが累積警告で出場停止となる。1トップに誰を据え、どう戦うかに注目が集まるが、秋田 豊監督は「やることは変わらない。プレッシングを掛ける、背後を突く。相手のイヤがることをどれだけできるか」と、これまでどおりのスタイルを貫けるかに焦点を当てている。

対する5位の岡山は、直近5試合で2勝3分。前節・千葉戦は終盤に追いつかれて無念のドローとなったが、シーズンを通して5敗と高い安定感を保っている。全体のバランスを維持しながら、最終ラインにはヨルディ バイス、柳 育崇というJ2最高峰のCBが立ちはだかり、前線にも今季11ゴールのチアゴ アウベス、ミッチェル デュークらタレントを擁する。消化試合が1つ少ないこともあり、自動昇格圏内までは勝点差10と離されているが、岩手に勝ち切ることでその差を詰めたいところだろう。

ケガ人の大半が復帰し、若手の成長も著しい岩手。順位は下位に沈むが、シーズンわずか4敗(リーグ1位)の横浜FC、同5敗(リーグ2位タイ)の岡山と、難攻不落の相手に2勝と結果を残している。岡山県出身の小野田 将人、奥山 洋平にとっては思い入れのある地元のクラブとの対戦。彼らの活躍にも期待したい。