復調傾向の町田。5連戦の初陣で見せたいインテンシティー

 史上例を見ない日程の中で開催されている明治安田J2。町田は5連戦を1勝1分3敗と負け越した。しかし、終盤は1勝1分と持ち直し、チームは復調傾向にある。オフ明け、準備期間の立ち上げとなった26日の練習中、ランコ ポポヴィッチ監督は「素晴らしかったのは最後までインテンシティーが落ちなかったこと」と選手たちの奮戦を労った。今節、ホームに迎撃する岡山もハードワークを身上とするチーム。ともに1週間の準備期間でコンディションをフレッシュにし、ネジを巻き直して戦えるだけに、5連戦の最後の試合も高いインテンシティーで戦えたことは、ホームチームの自信にしていいことだろう。

 一方、敵地に乗り込んでくる岡山は5連戦を2勝1分2敗とで終えたものの、直近2試合は1分1敗と苦戦を強いられた。特に前節は最下位に沈んでいた群馬にホームで敗れたことから危機感は相当強い。リーグ戦における町田戦は3勝6分1敗でアウェイゲームは負けなし。そうした好相性を追い風に、この準備期間では局面の攻防や90分をタフに駆け抜ける“走力”に磨きをかけて敵地に乗り込む。そんな岡山はアウェイゲームでもあるため、守備からリズムを作ってくるに違いない。

 今節から再び始まる5連戦。町田の岡田 優希は「ホームで勝つことは特別」と語るが、5連戦のスタートを勝利という最高の形で飾りたい思いは岡山も同様だろう。ハードワークをベースとするチーム同士、“タフバトル”が避けられない8月のラストゲームを制するのは、果たして――。