Cスタの逆転劇。起用に応えた途中投入選手たち

 


昨年7月に発生した西日本豪雨災害から1年が経ち、また6月下旬から九州地方の大雨により被害に遭われた方々に黙とうを行って始まったシティライトスタジアムでの一戦は、両チームの攻撃の特色がよく表れた展開となった。

岡山はイ ヨンジェの推進力を生かしたダイレクトな攻撃を仕掛けていき、対する鹿児島はディフェンスラインからパスをつないで攻撃を組み立てていく。その中で33分には岡山がビッグチャンスを迎えてイ ヨンジェがディフェンスラインの背後に抜け出したが、シュートはGKアン ジュンスがセーブしてゴールラインを割らせない。

0-0のまま後半を迎えると、鹿児島が間隙を突いた。自陣で相手のファウルがあるとすぐにリスタート。酒本 憲幸のラストパスを受けてゴールへ向かった韓 勇太のシュートがGK一森 純の手をはじいてゴールネットを揺さぶった。

追いかける展開となった岡山は前節に得点を挙げた中野 誠也を投入し、74分には上田 康太も入れて攻勢を強めていき、81分には相手の背後で関戸 健二のパスを受けた中野がシュートを放つもゴールマウスは捉えられない。83分には上田の蹴ったCKをニアに走り込んだイ ヨンジェが合わせたが、シュートはクロスバーにはじかれた。

得点は奪えないもののどんどん圧力を強めていく岡山は86分、仲間 隼斗がペナルティーエリアすぐ外でFKを獲得すると、これを上田が直接決めて同点。加勢した岡山はさらに力強くゴールへ向かい、中野がPKを獲得して自ら蹴り込んだ。

15,731人が駆けつけたシティライトスタジアムの声援を背に受けた岡山は、途中出場の選手の活躍で逆転に成功してみせた。