1月12日(土)16時半より、イオンモール岡山(岡山市北区)にて、事前申し込みのファン・サポーター同席のもと、「2019 ファジアーノ岡山 キックオフセレモニー」が行なわれました。

●北川真也代表取締役社長
「いよいよ本日、2019シーズンが始まります。後ほど選手が登場します。1年間、皆さまとともに戦いますので、応援をいただければと思っております。その前に少しお時間をいただいて、情報を3点、共有できればと思っております。

ひとつめは今シーズンのチームの強化。2つめはスタジアムの取り組み。3つめはファジアーノ岡山の未来についてです。

2018シーズンはJ2に昇格して10年目の節目のシーズンでした。2019シーズンは次の10年間に向けて、スタートのシーズンとなります。Jリーグ昇格の年から作り上げてきたものを継承することはもちろんですが、皆さまと新たに土台を造り、本日皆さまと情報を共有し、新たな一歩を踏み出したいと思っております。

まず最初に、皆さまも気になっていらっしゃるチームの強化についてお話したいと思います。今まで積み上げてきたハードワークと粘り強い守り、最後まで走りきる、というファジアーノらしさは当然、継続していきたいと思います。新たな10年に向けて継続、上積みを目指すならば、新監督は内部昇格ではなく、外部から招聘することをクラブとして決断いたしました。皆さまから外国人監督はどうか、名の知れた監督を連れて来い、というアドバイスをいただいたこともあります。ただ重要なことは『子どもたちに夢を』という理念を具現化することです。そこをクラブとして、ぶれさせてはいけないと思っております。外国人監督であれば、今いるスタッフを一掃させてしまったり、勝つために我々の理念を度外視するような経営をするなど、要は監督の考えに理念を合わせることになる、そんな監督もいらっしゃいます。極端な話をすれば、勝つために、例えばぶつかることを認めてしまう。そんなことがあれば、子どもたちに夢を与えられない。そこは許してはいけないと思っています。もっと言いますと、ユニフォームサプライヤーを変更してしまう監督もいます。こんなことをされてしまうと市民クラブとして成り立たないということで、そこを理解してもらえる監督を探しておりました。クラブとして、『子どもたちに夢を』という理念を具現化してくれる監督、あるいはトップが勝つためだけではなく、高校、中学、小学生とアカデミー年代も一気通貫で見ていただける監督、そして一体感を作っていただける方、これはチームだけでなく、クラブ全体、今日お越しいただいているファン、サポーターの皆さま、メディアの皆さま、そして株主、スポンサー、行政、ファジアーノ岡山に関わるすべての皆さまが一体となる、そんな雰囲気を作り出す監督でなければ、クラブとして認めてはいけないと考えていました。このようなクラブの理念をぶれさせず、監督を探している時に有馬監督に出会いました。有馬監督にクラブの考えを理解いただき、クラブの理念を尊重してくださる約束をしてくださったので、契約に至りました。

有馬監督は年代別代表監督の経験があります。世界の潮流も知っている。そして協会にもいらっしゃったので、日本全体の流れも知っている。そんな状況を岡山スタイルとして置き換えてくださる、そんなところにも期待しております。余談ですが、監督に決まった時、2時間ほどランチをしました。FW出身で非常に熱い方かと思っていましたが、印象は非常にクレバーに論理的に話をされる方で、わかりやすく言うと、手塚聡監督と長澤徹監督と影山雅永監督を足して3で割ったような監督。ぜひ期待していただきたいと思っています。

有馬監督と今シーズンの目標についてもお話しました。昨シーズンは16名の選手が入れ替わり、しかし多くの選手が残ってくれました。昨年の継続と合わせ、J昇格10年目の土台の上に、新たなチームを作っていきますので、J1昇格は当然ですが、過去10年間の積み上げで達成できなかった6位以内という順位を目標として掲げたいと思っています。近年J2チームは力が拮抗しております。去年から残ってくれた選手、そして今まで10年間の積み上げ、そして今年加わった選手の歯車がうまく噛み合えば、当然上位進出を狙えると思っております。2019シーズン、クラブ、監督、スタッフ一丸となって戦いますので、1年間お支えいただければと思っております。

ここからスタジアムの取り組みをお話しますが、まず2018シーズンの振り返りをさせてください。まず順位ですが15位。非常に悔しいシーズンでした。また平均入場者数も8599名と前年を下回っております。これは言い訳に出来ませんが、7月7日の災害以降、平均入場者数は落ちております。そしてクラブとしても10年間なかった2試合の中止という決断をしました。ほかにも台風、雨、災害に見舞われた1年だったと実感しております。この岡山でもそういったものを意識した経営をしていかなければならないと実感させられた1年でございました。

少し、西日本豪雨災害についてお話させてください。7月6日の金曜日に雨が強くなり、7日の明朝には災害の状況がわかってまいりました。その日、岡山は東京Vとのアウェイ戦です。試合が行なわれる頃には山陽道も新幹線も通っておらず、皆さまが東京にたどり着けなかった。その様子を見て、選手たちから試合後、すぐに「クラブとして何か出来ないか」という電話が入りました。日曜日に岡山に帰って来て、月曜日には街頭に立ち募金活動を行ないました。また同じ日に、避難所にも訪問して支援物資としてクラブのユニフォーム2600着をお届けしました。

我々クラブとしては、岡山がこういう状況の中で興行を進めて良いのか、非常に悩みました。ただ、スポーツというものは日常から離れる、非日常空間であったり、皆さまが元気になる、あるいは幸せになるものだと再確認し、興行することにしました。しかし来場できない、あるいはスタジアムで商売をされる方が大手を振って商売できない、こういう状況だけは作ってはならないと思い、チケット収入の一部を義援金に回し、あるいはフーズ、グッズを買ってもらえれば、その一部を義援金に回す。来てもらってフーズやグッズを買うことで、岡山を元気づけるという形にして実施しました。

売上や来場者数は減りましたが、実行してよかったと思っております。そしてこの活動は一過性のものではなく、今年も来年も続けてまいります。被害に遭った小学校の子どもたちをスタジアムに招待したり、あるいは選手たちが小学校を訪問したり、この活動は続けてまいりますので、ぜひ皆さん、お力をいただき、一緒になって岡山を盛り上げていただけたらと思っております。

この場を借りてお礼を申し上げさせてください。皆さまからいただいた支援物資、被害に遭われた子どもたちへの支援物資を集め、6000というアイテムが集まり、またサッカーのつながりで全国から支援物資が集まりました。この場を借りて、お礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

次に今シーズンに向けての、スタジアムの取り組みをお話させてください。少し具体的な話になります。理念については折りに触れ、色々な場面でお話させていただきますので、今回は皆さまに直接関係することを見ていただいて、感じていただければと思います。

2019年、「CHALLENGE 1」は継続してまいります。ただ2015年からスタートしたものではなく、これをバージョンアップさせたものに変えて行きたいと思っております。今、(スクリーンに)出ているものが、2015年に掲げた4つの取り組みです。スマイルフォーユー、ストレスフリー、ハートフルレイニーデー、エンジョイスタジアム。こういった取り組みを行ない、スタッフのジャージの背中に「ask me」という言葉を入れて、誰に声をかけるかをわかりやすくしたり、あるいは雨の日にピンクの袋をお配りし、荷物が濡れないように工夫してまいりました。まさにホスピタリティ日本一のクラブを目指して活動しております。例えば今、フロントスタッフの接遇の態度であったり、見えにくい案内看板はないか、トイレの掃除がしっかり行なわれているか、というものを改善しておりますので、そういったところでも、開幕を楽しみにしていただきたいと思っております。

そして4点、ここに挙げました。皆さまに直結するものです。説明をさせてください。ひとつめ。デジタル化を進めてまいります。キャッシュレス化を進めるのですが、これは「キャッシュレス化」をしたいのではなく、皆さまの利便性を向上させるものです。現金でも買えるし、電子マネーでもクレジットカードでも使えるようにしたいと思っております。ファジフーズ全店、グッズ売り場すべてをキャッシュレス化しますので、皆さまがストレスなく買いものできる状況を作ってまいります。

2つめ。ファンクラブ会員のポイント制度を刷新し、無料ポイント制度を新設します。今まで皆さまが来場ポイントを貯めたり、アウェイでポイントを貯めていたものを少し変えて行きたいと思っております。ポイントを貯める喜びであったり、ポイントの使いみちを多様化して、シーズン途中でもポイントが使える、そんな形にしたいと思っております。具体的にはファジフーズを100円買ったら1ポイント貯まる、あるいはグッズを買う時にシーズンパスをかざしてもらえば100円で1ポイント貯まって、それをシーズン途中のアクティビティにも使える、そんな形に変えていきたいと思っております。初めて来場された方にもプラスチックのポイントカードをお渡しして、皆さまと一緒にポイントが使えるような形に変えていきたいと思っております。初めて来た方にも楽しんでいただきたいという趣旨もございますが、皆さまが一人でも多くのお誘いいただいて一緒になってポイントを貯める、一緒にアクティビティに参加する。お誘いやすい状況にしたいと思い、取り組んでいきたいと思っております。

そして3つめ。ハートフルレイニーデー施策の実現です。この「晴れの国おかやま」であっても雨や台風を意識した経営をする必要があると思っております。皆さまが雨の日でも来場したくなる、快適だったと思っていただける取り組みを実施したいと思っております。雨の日にワクワクするようなグッズを販売したり、雨の日でもファジフーズが買いやすくなるような便利さを追求していきます。雨の日でも快適な飲食、休憩スペースを提供する、こういったことを一つひとつクリアしていきたいと思っております。

そして最後。エンターテイメントの充実。週末、スタジアムに行くことが楽しみになるイベント空間の実現に向けて取り組んでまいります。Jリーグに昇格して10年、スタジアム広場のレイアウトをほとんど変えて来ておりませんが、ここを少し新しくしてワクワク感や違うスタジアムに来たような感じも味わっていただけるような、あるいは今までやってこなかったようなイベントにも取り組んで、皆さまに一回でも多く行ってみたいと思っていただけるようなスタジアム作りをしていきたいと思っております。

先ほどの電子マネーについて少し説明しますと、電子マネーやクレジットカードが使えることも重要なんですが、それよりもこちら、すべてのお客さまにスタジアムでの快適なショッピングの体験を提供したい、こちらでございます。今、キャッシュレス化に向けて取り組みをしておりますが、これは少し変わるかもしれません。今のところ、数値目標としておひとりあたり8秒の短縮をし、ストレスなく並んでいけるような取り組みをしたいと思っております。

なぜ今回「CHALLENGE 1」をバージョンアップしようと考えたかというと、まずは今、シーズンパスでご来場いただいている方が、「もう一度行ってみたい」、「ファジアーノも少しは頑張ってるな」と思ってもらいたい、1試合でも多く来たくなる、そして友人や家族の方を「呼んでもいいかな」と思っていただけるような、そんなスタジアムにしたいという思いから、皆さまにご報告させていただきました。

もうひとつこの数字を御覧ください。2017シーズン、新規観戦者の割合です。初めて観戦した方の割合、一番下です。岡山は1.6%、最下位です。初めて観戦された方が一番少なかったのが岡山です。2016シーズンの終わりのファン感で皆さまにアンケートを取らせていただいた時、お誘いプロジェクトで誘った方が2回めに来たという再観戦率が53%ありました。非常に高い数字でした。しかしよくよく数字を見てみると、初めて来た方は非常に少なかった。ぜひ今回の取り組みでご理解をいただき、楽しいと思っていただければ、おひとりでも構いません。スタジアムにご家族、友人、同僚を連れて来ていただければと思っております。よろしくお願いいたします。

では最後に、これからのファジアーノについてお話させていただきたいと思います。その前に理念を共有させていただきます。我々はJリーグの百年構想をもとに理念を作っております。ぜひご自宅でJリーグの発足の方針であったり、百年構想についてお調べください。我々のやることに直結しております。そして皆さまもよくご存知の我々の理念、「子どもたちに夢を」というものを具現化していきます。我々の行動、スタジアムのイベントひとつが、子どもたちに夢を与えているか、選手たちの行動、選手たちのプレーが子どもたちに夢を与えられているか、尊敬されるプレーになっているかを追求してまいります。

これが数字です。赤い線が平均入場者数の推移、下の青い部分が売上高を示しております。2009年、Jリーグに昇格した年の6162名が今9000名から1万名を集めるスタジアムになってきております。Jリーグ昇格前、2億3300万の収入だったものが、2017年、12億3000万まで膨れています。順調に売上が推移しておりますが、客観的にJ2 全クラブを棒グラフに表しますと、まだ10番目の収入です。これは我々の反省を込めて、皆さまと共有させていただきたいと思っております。ここはどんどん伸ばして行きたいと思っております。ただこれを伸ばしたからと言ってJ1が確約されるわけではありません。ただJ1に近づくものだと思っております。少しでも可能性を上げ、少しでも原資がなければ選手たちに給料を払えません。

これはデータですが、J1クラブからJ2クラブの売上をランキングにしました。J1を目指す、過去最高の6位以内を目指す目標を掲げておりますが、J1クラブは我々にとってまだまだビッグクラブです。少しでも追いつけるように今から3年間、5年間頑張ってまいります。

そしてこちらが2006年、株式会社化した時に当時の経営陣が考えた30年の計画です。練習場をここまでに作りたい、サッカー専用スタジアムの建設、他競技への進出。岡山の子どもたちがどこでもプロから無料で教えてもらえる環境を作りたいと思い、我々は活動しています。この30年の計から振り返り、これから3カ年計画でどこを目指すかを社員一同で考えています。皆さまに約束するのは、2022年、3年間で売上高を20億まで伸ばします。ここで約束させていただき、3年後、必ず20億を達成します。

そしてもう一つ、皆さまと共有したい数字があります。この折れ線グラフが観客動員数を示しています。縦の棒グラフはチケット収入です。順番は来場者数が多い順に並んでいます。チケット収入が我々は1億1000万しかありませんでした。Jリーグに上がった時から実はギブアップをしております。岡山県民が1年間にスポーツの興行に費やす額、1年間にチケットを買ってスポーツを観に行く額が、ひとり当たり11円でした。47都道府県で最低の順位でした。その中でクラブを立ち上げ、Jリーグに昇格いたしました。おこがましいですが、一切我々は無料券を出さない。そのかわりチケット代金は日本一安くして、皆さまに身銭を切ってスポーツを楽しんでもらう。そんな文化を作りたいと思っていました。そんな文化が出来れば、サッカーだけでない、休日は美術館に行こう、あるいはミュージカルに行こう、あるいはほかのスポーツを観に行こう、そんな文化になれば少し幸福な、豊かな生活が出来るんじゃないか。そう考えて10年を進んでまいりました。しかし今数字で見てみますと、千葉。この年は平均入場者数が9900人でした。岡山はこの年、9400人。これだけの差がございます。松本もこの時期、1万2000人ですので、2600人くらいの差、と考えると倍以上の差があります。同じくらいの数字で見ますと、京都は2億500万の収入でありながら、入場者数は6500?6600人でした。例えば山口は、5400人の入場でありながら、2億400万の収入がある。

10年間を振り返ると、昨年Tリーグのチームが立ち上がり、今、Bリーグのチームも立ち上がろうとしています。もちろんバレーボールもあります。数年後には市民会館も出来ます。そんな時にファジアーノ岡山のチケット価格が適正価格なのかとうか、ここは議論していき、皆さまからアドバイスをいただけたらと思っております。

3カ年計画を申し上げましたが、皆さまのご協力がなければ達成できないと思っております。ぜひご理解いただき、奇譚のないご意見をいただいて成長できればと思っております。

別の角度から、長い形での取り組みもご説明させていただきます。アカデミーの国際交流です。今年、マレーシアからハディ選手を獲得しましたが、アジアに向けてマレーシアとの関係も作っていきたいと思っています。今岡山から11社、マレーシアに進出していますので、そういった方々からもアドバイスをいただきながらアジアというものを勉強していきたいと思っております。

トップチームだけでなく、国際大会にも参加したり、14歳以下の子どもたちにタイのブリーラムに遠征に行ってもらいました。はじめは言葉がわからず緊張しているんですが、最後には抱き合って涙を流して空港で別れていく。こんな経験を我々のアカデミーだけでなく、岡山でサッカーをやっている子どもたちが、岡山でれば国際交流が出来る。あるいはタイからアカデミーの子どもたちが来て交流する、そんな場をどんどん設けたいと思っております。昨年、ベルギーのシント・トロイデンとも提携を結びました。昨シーズン、指導者が岡山に来ていただき、また我々も指導者を送り、お互い研修を行なっています。アカデミーの子どもたちも短期留学をして経験を積んでおります。このような活動も5年、10年続けてやって行きたいと思っています。

ひとつ共有したいのが今、FIFAもアジアに向いていて2026年のワールドカップ。今、アジアから4チーム出られるんですが、約8チーム出られるようになります。もしこの時にハディ選手が岡山にいて、マレーシア代表としてワールドカップに出るようなことがあれば、マレーシアの国民のほぼすべてが、岡山という街を知ることになるかもしれない。皆さまの中で、シアトルという街をご存知ない方は少ないと思うんです。有名な企業もあいますが、イチロー選手がシアトル・マリナーズに渡ったことも大きかったのかなと思います。シアトルは実は64万人の人口です。岡山より小さな街なんです。岡山より小さな街だけれども、日本国民ほぼすべてがシアトルという街を知っている。そんなふうにアジア各国と提携を組みながら、岡山という街とファジアーノ岡山を発信して行ければと思っています。

最後にひとつ、皆さまと共有させていただきたいものがあります。それは5年以内にもうひとつ実現したいものがあります。それはサッカー専用スタジアムです。今のスタジアムでもJ1基準をクリアしています。ただ改善命令も来ていまして、屋根の何%がかかっていなければいけない、トイレの数が足りていない、アジア・チャンピオンズリーグを行なうには、今の40席の記者席を80席に変えてくれ、そういう通達が来ています。

昨年54クラブに、「10年後、どういったスタジアムを目指しているか」とヒアリングしたところ、13のチームが「10年後までにサッカー専用スタジアムを作る」と宣言しています。数年後、実現して専用スタジアムが増えてくると、J1基準が変わってくる可能性があります。我々がJ1にいてもスタジアムの都合でJ2に落ちてしまうこともあり得る。ですので我々はそこを推し進めて行きたい。この考えに至った原点は、我々大人であれば新幹線に乗って、サッカー専用スタジアムに観に行くことが出来る。でも岡山の子どもたちが、自転車やバスに乗ってサッカーを観に行く。それが陸上競技場でやっているサッカーで、これがプロの興行だと思ってしまう。これこそは我々は避けなければと思っています。今の状況は、例えばミュージカルや歌舞伎を体育館で見ているような臨場感でしかありません。皆さんは松本や神戸、柏に行ったり、専用スタジアムの興奮をよくご存知だと思いますが、それを岡山の子どもたちに味あわせてあげたい。そんな思いで活動してまいります。ただここに関しては自助努力がなければ、と思っております。我々、今の陸上競技場でも1万5000人を集める、あるいはソールドアウトに試合が続く、そういう状況がなければスタジアムを作る、ということは言ってはいけないと思っております。一人でも多くの方にご来場いただければと思っております。例えば広島カープが数年前「カープ女子」と盛り上がりましたが、ズームズームスタジアムが出来て、それまで平均1万6000人だったものが2万6000人入る、1万人増えるということは、70試合で駅前に70万人が滞留する。今やチケットが変えない、3万5000人が集まる。そうなると1年間に70万人が駅前に滞留する。このようなことも行政の方の力を借りて、進めて行きたいと思っております。ぜひそういった状況を作るためにも、皆さまのお力が必要です。ぜひ1試合でも多くご来場いただき、お知り合いの方、お仲間、友人、同僚、ご家族、一人でも多くスタジアムに連れて、今シーズンご来場いただけたらと思っております。

たいへん長々お話してまいりました。今年、一丸となって戦ってまいります。1年間お支えいただき、今シーズンの我々の目標である6位以上を達成できればと思っております。ぜひよろしくお願いいたします」