悪循環に陥った新潟、ホームで首位・岡山に勝点3献上

 



8位の新潟が、勝点5差で首位の岡山をホームに迎えた一戦。試合はPKで得た1得点を守り切った岡山が勝利した。

新潟は前節・熊本戦から取り組んでいる[3-4-2-1]の布陣で臨む。GKは故障明けのアレックス ムラーリャが、リーグ戦6試合ぶりに先発。ベンチには4試合ぶりに小川 佳純が復帰した。

対する岡山は、[3-4-2-1]から[3-5-2]へ布陣を変更。齊藤 和樹と仲間 隼斗が2トップを形成し、左のトップ下には今季初先発の武田 将平が起用された。

立ち上がりから岡山は、新潟が熊本戦で失点を重ねていた左ウイングバックとCBの間へロングボールを徹底して送り込み、ラインを上げて攻め込んでくる。8分には齊藤の突破から左CBのソン ジュフンが警告を受け、これで得たFKの流れから仲間がシュートチャンスを迎えるが、磯村 亮太が辛うじてカットして難を逃れる。

自陣からパスをつないで相手を揺さぶり、ゴールを目指したい新潟だが、味方同士の連係ミスからボールロストが続き、たびたびカウンターを受ける展開にハマっていく。「前半からミスがすごく多かった。ミスが多くなると自信を失うし、一回ミスしたらボールを受けにいかなくなったり、受けたがらない選手もいた」(小川)という悪循環に。それでも前半は、元ブラジル代表GKアレックス ムラーリャが最後の砦となり、無失点でしのぎ切る。

後半に入っても左サイドの背後を突かれ続け、新潟はペースを握ることができないまま時間が過ぎる。すると、そのサイドで与えたスローインの流れから、ペナルティーエリアに走り込んできた伊藤 大介を磯村が倒してPKを与え、これを齊藤に決められてしまう。

新潟は田中 達也、ターレスとFWを投入して巻き返しを狙うが、岡山の堅いブロックを崩せないまま試合は終了。岡山はアウェイで勝点3を積み上げて首位をキープ。新潟は今季初の連敗で11位へと後退した。