勝点差は『5』。新潟、首位・岡山追走のため落とせない一戦

 



明治安田J2第8節で、8位の新潟が勝点5差で首位の岡山をホームに迎え撃つ。

新潟は岡山と対戦する今節も視野に入れ、3バック対策として前節・熊本戦から[4-4-2]のフォーメーションを[3-4-2-1]へと変更した。

熊本戦では背後のスペースを突かれて3失点を喫したが、鈴木 政一監督は、システムではなくファーストDFの曖昧さが要因とし、今週のトレーニングで改善を図っている。

一方、攻撃面では選手同士の距離感が良くなり、ダイレクトプレーで相手を崩す場面や、ウイングバックが高い位置で攻撃に絡む場面が増えた。矢野 貴章は「落ち着いてボールを保持し、動かすことができれば良い攻撃の形ができる」と手ごたえをつかんでいる。

新潟にとって好材料は、左足の違和感で離脱していた小川 佳純が4試合ぶりに戦線復帰できそうなことだ。ピッチの状況を把握し、周囲に的確な指示を送ることができるクレバーなベテランの復帰は大きい。小川も「ホームに首位のチームを迎えるので、ここでは勝点を与えないという気持ちでやりたい」と復帰戦に向けて気持ちを高めている。

対する岡山は5勝1分1敗。前節・愛媛戦はイ ヨンジェや塚川 孝輝らの負傷離脱も影響し、今季初黒星を喫したものの、2位・町田と勝点1差で首位をキープしている。

ここまでわずか2失点という守備の堅さは岡山の強み。今季の8得点のうち5得点を奪っているセットプレーは大きな武器となっている。

また、岡山には昨季の新潟で途中まで監督を務めた三浦 文丈氏がヘッドコーチとして在籍しており、当時指導していた選手の特徴は把握していると考えられる。

ともにJ1昇格だけを見据えて戦う同士、連敗は避けたいところ。新潟はホーム連勝で上位浮上を、岡山は首位堅持を懸けて、桜咲くデンカビッグスワンスタジアムでぶつかり合う。