流れを引き寄せた姜秀衍がプレーオフを制す!

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 

 LPGAツアー第13戦『リゾートトラスト レディス』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)の大会最終日が奈良県山辺郡のオークモントゴルフクラブ(6,538ヤード/パー72)を舞台に行われた。第25回目となる記念大会は3日間通算9アンダーで並んだ全美貞と藤田さいき、そして姜秀衍の3人によるプレーオフとなった。(天候:晴れ 気温:22.4℃ 風速:4.0m/s)

 

 三つ巴のプレーオフを制したのは姜秀衍。本戦の最終ホールでバーディーを奪い、プレーオフに残った姜は、プレーオフ1ホール目の18番パー4でも再びバーディーを奪い、ツアー3勝目を手にした。

 

 「16番ホールでボギーを打ってしまった時は、首位と2打差になったので、厳しいかなと思っていたんですが、18番グリーン上での藤田(さいき)さんがボギーを叩くのを後ろから見て、ここでバーディーが獲れればチャンスがあるかもと思いました」。

 

 本戦の最終ホールのセカンドショットは残り132ヤードを9番アイアンで打ち、約3メートルのバーディーパットを沈めたわけだが、驚いたのはプレーオフでのバーディーもほぼ同じルートを辿っていたことだ。セカンドショットの残り距離はほぼ同じで、さらにグリーンに乗せた位置もほとんど同じという幸運にも恵まれた。

 

 今シーズンはここまであまりゴルフの調子も体調的にも良くなかったとのことだが、当初からの目標であった今季1勝を見事に達成。シーズン中盤に突入していくが、2勝、3勝と目標を高く持ちたいと逆転優勝の喜びに浸っていた。

 

以下、各選手のコメント

藤田さいき (2位タイ:-9) 
「だいぶパッティングの自信がついてきて、良い流れになってこれだけのスコアがでると思ってなかったので、良かったです。ここしばらく優勝から遠ざかっていたし、やっとこの位置に戻ってこれたので、自分に期待できますね。プレーオフもできたし、また、チャンスを待って頑張りたいです。勝てなかったのはしょうがないです」。

 

全美貞 (2位タイ:-9)
「後半チャンスがあったけど、入らなかったです。運が無かったですね」。

 

新垣比菜 (7位タイ:-5) ベストアマチュア賞
「もうちょっと伸ばしたかったですけど、アンダーで回れたので良かったです。5位以内に入ったことがないので、目指してましたけど、もうちょっとでしたね。バーディーはとれたけど、もったいないボギーが課題かなと思います」。

 

キムハヌル (16位タイ:-4) イーグル賞(№15、賞金50万円)
「残り200ヤードを25UTで打って(イーグルパット)6メートルが入りました。今週、初日、2日目は17番と18番で何か合わなくて6打失ったけど今日は大丈夫でした」。