大麻を所持していたとして、大麻取締法違反容疑で逮捕された元KAT-TUNの田中聖(こうき)容疑者(31)が26日、東京地検に送検された。逮捕時に大麻とともに車内から見つかった吸引に使う巻き紙について「自分でブレンドした巻きタバコを1日10~20本吸っている」と供述していることが判明。この日行われた東京都内の自宅マンションの家宅捜索には同居しているとみられる女性が立ち会った。

 

 小雨が降る中、元アイドルが10人以上の容疑者と一緒に警察車両のバスに揺られていた。

 

 田中容疑者は、午前8時20分ごろ、留置先の渋谷署から出発。テレビカメラ10台、報道陣50人が集結する中、東京地検へ送検された。

 

 午後6時40分ごろ、同署に戻った際はバスの中でうつむき加減で、表情は分からず。黒のTシャツの袖からは右腕のタトゥーがのぞいていた。

 

 田中容疑者は24日午後6時50分ごろ、東京・渋谷区道玄坂に停車したワンボックスカー内で、若干量の乾燥大麻を所持していた疑いで逮捕。通称バッズと呼ばれ、幻覚作用が高い花穂部分の大麻と吸引用の巻き紙が発見されたが、「大麻は自分のものではない」と否認していた。

 

 この日、同車両にフィルター複数個、タバコの葉のパック複数個も発見されていたことが新たに判明。同署によると、これらの用途について田中容疑者は「自分でブレンドした巻きタバコを1日10~20本吸っている」と供述。しかし、タバコの葉は1種類のみで、ブレンドしていたという説明とは矛盾する。

 

 同日午後1時ごろ、東京都内の田中容疑者の自宅マンションの家宅捜索も行われた。捜査員6人と親族とみられる中年の女性1人が自宅へ。約1時間後、段ボール2箱を持った捜査員とともにサングラスにマスク、パーカーのフードをかぶった別の女性も出てきた。

 

 その人物は田中容疑者の恋人とみられ、振り付けもしていた30歳前後のダンサーで元タレントという情報もある。田中容疑者とは結婚はしていないが、ほぼ同棲状態だったという。

 

 また、別の関係者によると田中容疑者のお尻などには蜘蛛のタトゥーがある。蜘蛛のタトゥーには「愛する人がいる」という意味があり、周囲は深い仲の恋人がいると思っていたという。

 

 薬物検出の尿検査の結果など今後の捜査にも注目が集まる。