歩いていて、ふとカメラを空に向けてみる。
その土地らしさが、むしろ際立つのがおもしろい。
でも、もっとおもしろいのは
その土地の持つ、意外な一面が写し取れたとき。
「雑然」と思っていたものの「整然」に溜息。
猥雑なはずの場所が、意外なほど幻想的なのでした。
歩いていて、ふとカメラを空に向けてみる。
その土地らしさが、むしろ際立つのがおもしろい。
でも、もっとおもしろいのは
その土地の持つ、意外な一面が写し取れたとき。
「雑然」と思っていたものの「整然」に溜息。
猥雑なはずの場所が、意外なほど幻想的なのでした。
甍の波がモノクロームに輝く、輪島港の朝です。
4回にわたって記してきた金沢能登の旅。
最後に、これまで取り上げなかった旅の写真をいくつか
羽咋市の千里浜(ちりはま)。
国内では珍しく8キロにもわたって砂浜をドライブできる名所です。
名づけて「なぎさドライブウェイ 」、通行無料。
波打ち際を走る爽快感は格別ですが、
走りながら環境への影響が気になったりもします。
海鳥たちとも、ごらんの距離感。
日本最古の木造灯台、旧福浦灯台 (1876年築)。
かつて西国と北国を結ぶ「北前船」の寄港地だった志賀町・福浦。
1603年にここでかがり火を焚いたのが、その発祥だそうです。
厳門 。
日本海の荒波が、厚さ60メートルの巨岩を穿ってトンネルを成した奇景です。
ギネス公認、全長460mの世界一長いベンチ。 映画「ゼロの焦点」ロケ地、ヤセの断崖
。
白米(しらよね)の千枚田。
10月初旬のライトアップ・イベントを紹介したこの方のブログ がすばらしいです。
ここが日本の中心、なんだそうな。
巨大な戦艦が入港するかのような
見附島。
「日本海倶楽部
」(珠洲市)の奥能登海鮮パエリア。
かわいいエミュー(ダチョウの仲間)を眺めながら食事ができます。
が、
メニューには「エミュー料理」もあって、ビミョーな感じです。
毎年恒例となった、秋の「日本酒探訪」。
今年も天候に恵まれ、
思い出深き3日間となりました。
この国の代表的な杜氏(とうじ)集団のひとつ、「能登杜氏」。
その発祥は、能登半島の先端、珠洲市や内浦町とされています。
江戸後期、海沿いの丘陵地で耕地が狭く特産物もないこの地では、
農閑期に近畿地方の酒造りを手伝うための出稼ぎがはじまりました。
明治になると近江大津に「能登屋」という能登杜氏のための職業斡旋所ができ、
鉄道の発達にともない、福井、石川、富山、愛知、そして静岡へと
活躍の場を拡げていったそうです。
われら「日本酒友の会」結成の地である「銀座ささ花 」で
乾杯の酒と決まっている「波瀬正吉」(静岡・土井酒造)。
ことし夏に76歳で亡くなった波瀬さん も、能登杜氏の第一人者。
5年前に静岡を訪ねてご本人にお会いした想い出を胸に、
波瀬さんの故郷を訪ね歩きました。
最初は、輪島市門前町の中野酒造
へ。
奥能登で一番大きいと自慢の酒林(杉玉)。
門前町は、2007年の能登地震の被害がもっとも大きかったところ。
この中野酒造も、母屋をのぞいて倒壊してしまったそうで、
ごらんの通り、板壁も瓦も真新しい。
次にお邪魔したのは
輪島市の中心に近い、中島酒造店
。
ここの杜氏である中島さんは、我々を観光客とみるや、
とても熱心に蔵や酒の説明をしてくださる。
試飲をすすめて、高いお酒を次々と開けてくださる・・・
あ、また一本!
さすがにこちらも嬉しいやら悪いやら。
もちろん、購入させていただきました。
お次は、輪島の中心「わいち通り」に面した日吉酒造店 。
ここは、年間100万人といわれる朝市目当ての観光客が
必ず目にする、好立地。
創業は大正元年。比較的若い酒蔵だそうですが、
店内に架かる古い木札がいい味を出してます。
輪島市内でもうひとつ訪ねたのが、白藤酒造店 。
朝市から1ブロック離れるだけですが、
通りは閑散。
我々のような蔵巡りの旅人を珍しがってくれました。
所は変わって、半島の突端・珠洲市の櫻田酒造 。
輪島に比べれば、訪れるひともずっと少ないのでしょう。
「きてくれただけで十分、わざわざ買わなくていいわよ」と
おかみさんもとっても謙虚。
ひなびた人情が、心を落ち着けてくれます。
奥座敷に鎮座する、いろり。
冬に来て、熱燗をご馳走になりたい!!
最後はこちら。
能登町(旧内浦町)の松波酒造 。明治元年創業。
「うちの蔵はまだまだ若いから」と皆さん謙遜されますが、
それでも明治や大正の創業。
能登杜氏の歴史の重さがにじみます。
というわけで、今回の旅でも「日本の技」を美味しく堪能。
ご馳走様でした!
能登の観光名所で
押しも押されもせぬ四番打者といえば
輪島の「朝市」。
輪島市の人口は3万人ちょいだそうですが、
この朝市には年間100万人もの人が訪れます。
毎月10日と25日は休漁のため朝市はお休みですが、
代わりに「地物市」という市が立ちます。
私が訪れた10月25日もそう。
鮮魚の店がないだけで、その他は朝市とほとんど一緒とのこと。
晴れ渡った空の下、今回の旅のハイライトを
楽しんできました。
市が立つ「わいち通り」、午前10時。
朝9時ごろから人が増え、11時には店によっては売り切れはじめます。
自分の名札を柱にくくりつけるおばちゃん。
どのおばちゃんもこうして木の名札を掲げて、信用第一でがんばっています。
このおあばちゃんは、リヤカーでこれだけのものを運び、並べてます。
70~80代の老人が、とにかく元気。
こうして地べたで売ってるおばあちゃんたちもいます。
売っているのは今朝掘ったイモや、自分で漬けた梅干など。
フグやサバの一夜干が飛ぶように売れていく店。
無表情のままラップに包む手さばきに、トップセールスの誇りを感じます。
輪島塗のお店。
わいち通りには、そこかしこに風情ある木造商家が佇んでいます。
2年前の能登地震で傷んだところも多いとか。
同じくわいち通りに面した、創業35年のカフェ。 地震がいかに凄かったかを語るマスター。
窓の少ない板張りの棟々が、冬の海風の厳しさを物語っています。