ナミュール | きねうちドライビング!-Full Throttle-

今週はヴィクトリアマイルですね。

 

 

注目を集めているナミュールの父はハービンジャー。皐月賞の際にもハービンジャーの事は記しましたが、この馬もやはりShareef Dancer×ダンシングブレーヴの顔合わせを持っています。

 

■ナミュール

 

■Shareef Dancer×ダンシングブレーヴ

 

ナミュールは配合も素晴らしいですが、牝系の力も逞しく、3代母は桜花賞馬のキョウエイマーチ。桜花賞ではメジロドーベルを負かした名牝です。マイルチャンピオンシップではタイキシャトルに屈しましたが2着に入線。その末裔であるナミュールがマイルチャンピオンシップを勝ったわけですから血統のドラマですね。

 

 

血統のドラマといえば、このキョウエイマーチの5代母はクインナルビーです。あのオグリキャップの5代母もクインナルビーでした。オグリキャップは血統が悪いのに活躍した馬として有名ですが、クインナルビーは牝馬にして天皇賞を当時のレコードで勝った馬ですから、そこまで血統が悪かったわけではなく、父の種付料が安かった馬と言ってもいいと思います。

 

 

クインナルビーが天皇賞を勝った時の鞍上は後に大調教師となる境勝太郎氏ですが、境勝太郎氏は「オグリキャップは血統が悪かったわけではない、クインナルビーは俺が乗って天皇賞を勝った馬だ」とコメントされていました。実際、オグリキャップの妹には桜花賞を制したオグリローマンがいます。もしオグリローマンのほうが先に産まれていたら、オグリキャップは桜花賞馬の妹で超良血馬になるわけですからね。

 

 

そのオグリローマンの父はブレイヴェストローマンでしたが、キョウエイマーチの母インターシャルマンの父もブレイヴェストローマンです。クインナルビーの血がブレイヴェストローマンと出会ってオグリローマンは桜花賞を勝ち、インターシャルマンは桜花賞馬の母になっているわけです。

 

 

ナミュールは桜花賞で1番人気に支持されるも10着に敗れましたが、古馬になってからマイルチャンピオンシップを制するわけですから、血統(牝系)の繋がりというのは凄いですね。

 

 

キョウエイマーチにしてもメジロドーベルにしてもスウィープトウショウにしてもすべてノーザンファームに集合しています。ノーザンファームだからこそ血統が途絶えないで大舞台で活躍していると考えても良いですね。

 

 

ナミュールは藤岡康太さんが背中を押してくれると思いますし、是非勝ってもらいたいですね。