楽天の強みは、エコシステム、ソーシャルメディア化、パーソナライズ-楽天 三木谷社長 | インターネットビジネスニュース|ソーシャルメディア(Twitter・Facebook・ネット通販・ブログ)

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【RubyWorld Conference 2010】楽天 三木谷社長基調講演レポート
「日本語で1時間もしゃべったのは久しぶり」~楽天グループの成長と戦略


(2010/9/8,クラウドWatch)

■楽天の強みは、エコシステム、ソーシャルメディア化、パーソナライズ

楽天は、最近、海外への進出を発表した。

三木谷氏は、日本での成功を踏まえた世界戦略として、「エコシステム」「ソーシャルメディア化」「パーソナライズ」の3つを挙げている。

記事によれば、楽天の日本での成功要因として、3つをあげている。

それが、

エコシステム

ソーシャルメディア化

パーソナライズ

である。

1.エコシステム

楽天グループは、創業以来、サービスの立ち上げや買収により、ネットショッピングを筆頭に、旅行、銀行、証券、クレジットカード、電子マネー、ポータルサイトなど多様なサービスを展開している。

これで形成している経済圏が楽天の「エコシステム」だ。

「インターネット企業でこれだけのサービスを提供しているのは、世界で楽天だけ」とするほど。

楽天市場や楽天トラベルの料金を楽天カードで決済して、ポイントが貯まり、それが次の買い物で使えるなど「複数のサービスが絡まり合って独特の世界を作っている」という。

ここでいうエコシステムとは、様々なサービスが関連して広がりを持ってきているという意味のようだ。

しかし、これが成功要因の一つかといえば疑問。

三木谷氏が“自分たちが考えたシステム”としたのは、「Amazon.comやeBayは、商品を中心に構築されている。

しかし楽天は出店者を中心としたインターネット商店街であり、商品街ではない」ということからだという。

「楽天は、各店長が自分でメルマガやブログを書いて情報を発信して店舗の色が出て自然にファンが増えるという仕組みを構築した。これによりネットショッピングが、究極の対面販売となっている」とアピールした。

様々なサービスの結びつきよりも、出店者の努力による広がりの方が影響が大きいのではないだろうか。

それが日本人の気質とあったのかもしれない。

2.ソーシャルメディア化

多くの店舗が出店している楽天市場だが、三木谷氏は商品を探して買うまでの行動として3つのパターンがあるとしている。

ユーザが商品を検索して指名買いする「一人称マーケティング」、メールマガジンなどで販売店に勧められて買う「二人称マーケット」、購入者のレビューを見て購入する「三人称マーケティング」がそれだ。

特に三人称マーケティングは、ブログやSNS、Twitterなどソーシャルメディアを使っており「伝搬力が強いマーケティング手法」として注目している。

さらに「楽天には5000万件のレビューがある」と自信を見せる。

楽天に持っている5000万件のレビューが強みということだ。

3.パーソナライズ

各ユーザーに合った商品を勧めるパーソラナイズ化も楽天にとって大きな武器だ。

パーソラナイズ化には、ユーザがクリックした商品などを分析しておすすめする「リターゲティング」、会員の属性情報に基づいた「ページパーソラナイズ」、過去の購入履歴などからコンテンツを出し分ける「レコメンデーション」の3つがある。

楽天には、「リターゲティング」「ページパーソナライズ」「レコメンデーション」という3つのパーソナライズ化が武器なのだそうだ。

今後の海外戦略が気になるところだが、少しそれが垣間見れるコメントが。

いまは、都市部の店舗よりも、地方の成長率の方が高い。

海外でも、都市部と地方の差に苦しんでいる国はいっぱいある。

楽天は、海外に進出しても地方を元気にしていくお手伝いをしていきたい

ということは、楽天は海外でも日本と同じやり方を持ち込むということなのかもしれない。

今後の発表に注目したい。

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