ドイツの木々に囲まれて・・・関西弁とB型家族 -397ページ目

この子の母親になれてよかった  立派に育っている~誇りに思います~

トムの母親になれて良かったなって、産まれたときからすごく思ってきました。

 

彼が成長するたびに、その気持ちは強くなってきました。

 

途中何度も、”どうしてこの子はこうなんだろう”って悩んだことも多かった。

 

周りの子が出来ていても彼はできなかったこと。

自分に不利になると分かっていて、先生と喧嘩したり。先生の間違いを受け入れたくなくて、自分の考えを変えなかったため、ドイツの教育委員会にまで話があがっていたり。

もうちょっと素直に暗記したり、先生が言うことをそのまま疑問を持たずに、「あ、そっか」って受け入れて問題を解いていたら、学校の成績はもうちょっと良かったと思う。が、彼は、「なぜか」を追及するがために先に進めずもがく。(これは、今回トムとゆっくり話をして分かったことです)

 

私はこの子を育ててよかったなと思う事はいくつかあります。

 

例えば

 

親として、自分の経験から、こうしたらああしたらって子供が楽に歩ける道を用意したくなる。

私もそうしてきた。

が、トムは幼いころから、私が言っても自分がしたくなかったらしない子だった。

自分で選んだ道を常に歩いてきた。

途中困っていたら私は先回りして手助けしようとして却下された。

親のエゴで口出しして大ゲンカ

金の斧と銀の斧を差し出されたら、

「金の斧の方がいいちゃう?金の斧にしたら?」って私が言うと、

「いや、いっぺん両方持ってみるわ。うーん、金の斧はよく切れるし見た目は良いけど、親指が当たっていまいちやな。銀の斧は思ったほど切れへんな。他もっとみてみるわ。」

そういうタイプの子。

 

自分というものを持っている。

 

今大学がオンライン授業のみで、かなり難しいようです。

試験は私の生徒に教えてもらった通り、過去問をしているそうですが、2020年までは過去問の問題さえ解いていれば余裕で通るって言ってた。と言うのも毎年問題が似ていたから。

それが2021年から、問題が急に難しくなり、今までと全く違うタイプの問題がでているそう。

と言うのも、2021年から完全オンライン授業、オンライン試験に切り替わりました。

トムが通う学校はNRW州にあり、この州はコロナ人数が多いため他の州では対面授業があってもこの州はない。

オンライン試験になると何が難しくなるかっていうと、全生徒が違う問題になるためです。

 

来月から始まる試験も、大学で行う予定で、沢山の部屋を利用して生徒との距離を保ってって大学側は決めていたんです。

トムは試験する部屋も知っていました。

ところが、NRW州が1月19日に「すべての学校を完全オンラインにすること」という決定をしたがために、全ての試験がオンラインへと切り替わることになりました。

 

ということは、全ての試験が今までにない難しさなんだそうな。

 

頑張れトム!

 

トムは今月10日ほど帰ってきていました。

その時に、自分が選んだ道が本当に正しかったのか悩んでいると教えてくれました。

将来この仕事がしたい、だからこの学部って選んで入ったんだけど

卒業するまで実技がないと知り、かなりがっかりしていました。彼のモチベーションを下げる一番大きな理由がそこ。

授業についていけないから向いてないというのではないんです。

本当に、心から楽しめる仕事をしたいのが彼の目標。

大学で行われた、上級学年向けの企業説明会にも参加したらしい。

私が思っている以上に彼は情報収集が早いと思う。

悩める子羊になり、別の方向にも目がいくようになり、それはそれでよかったのかなとも思います。

ドイツの大学は日本と違い、大学や学部を簡単に変えられることができる。

 

今回の帰省中、トムが通っていたギムナジウムに彼女と一緒に一日遊びに行っていました。

何してたかというと、カフェテリアで勉強。笑い泣き

 

その時、トムの担任だった数学の先生に会い、現状を説明したら、先生がAusbildungをするという道もあるよと教えてくれました。

トムの親友にも会い、彼のお兄さんは最初数学が好きで大学入ったけど、全然楽しくなかったので1年後にコンピュータサイエンス(だったかな?)に進路を変えて、今は楽しく大学生活送ってるそうです。

 

私もトムに私の生徒から聞いた情報を話しました。

 

そして、今は全く違う道に進もうと考えています。

全く違う道ですが、今の学部でマスターまで取らないといけないらしく、いばらの道のようです。

しかも、早くて仕事につけるのが10年先なんだとか。。。

マスター取った後に、また3年学校行ってAusbildungもするらしい。びっくり

 

それでも、この仕事をしたいと思える道が見えてよかったと思います。

 

また、この先道が変わっていくかもしれませんが、私の感情だけで意見せず、トムの気持ちに耳を傾けたいと思っています。

 

今はアイススケートに夢中で、練習用の服を買ったりして楽しそうにしています。

 

私は決していい母親だったとは思わない。

自分のエゴを彼に押し付けようとしてきたことは多々ある。

 

日本で生まれ育ってきたから、何をするにも学校の成績がよくなくちゃって思っていたのも確か。

 

でもトムは。学校の成績を上げたいという気持ちが年を重ねるごとに薄くなってきていた。

それよりも、自分がしたいことに力を入れたい。

 

今までトムの事を一生懸命理解しようと寄り添ってきたつもりだったけれど、きっと多くは私の理想を押し付けてきていたんだろうなって思う。

ま、全然彼には押し付けれなかったけどね。

 

今のトムを見て、去年の私なら言ってたな。「まずは勉強やろう!優先順位分かってる?」

でも言わない。

彼が楽しそうにしている姿を見る方が幸せになれるから。

 

一生懸命生活費を削って作っている娯楽費。

勉強も自分で計画してやって、余暇の時間も作ってるみたいだし。

 

今年は心配性を手放そう~

 

 

日本語を教えていて、生徒を見ていると、日本語レベルだけではなく、社会においても、”この人(子)は伸びるな” とか、”この人(子)はのし上がっていくな”とかわかるようになってきた。

勉強の仕方、私への接し方、お願いの仕方、色んな所を見て分かる。多分私の勘外れてない。

出来ていない部分が分かっている人、そしてそれをクリアにしたい人、できない自分を認められる人、すぐに人に聞かない人、コミュニケーション能力の高い人、周りに気遣いできる人、自分に厳しく他人に思いやりのある人。。。