23日、観能初体験をしてきた、
所はこちら、大江能楽堂さん、
市役所から西に約200m位の押小路通沿いにあるんだけど、
あ、ちなみに後ろは小学校の校舎ね。
京都でお能と言えば金剛流の能楽堂、また観世会館なんだろうけど、
こちらもどっこい、頑張ってるんだね。
明治期創建だから、能自体からすればそんな古くはないんだけど、
建物は当時のままだから、けっこうイイんだな、落ち着いて。
なにせ初めてだったので、緊張するかと思ったら、意外とそんなでも、
お寺さんとか結構行ってるので、殆ど違和感なく溶け込めたな、
また、席も畳敷きだったしね。
こちらも落ち着いて見られた要因の一つかもね。
で、辺りを見渡すと、おじいおばあが殆んどなのは想定内なんだけど、
意外と若いコ達も結構いたのにはびっくりだな、
多分どこかの大学のサークルだと思うけど、
こうしたコたちがいる限り、日本の文化も安泰だね、と。
で、いよいよ開演、
まずは「自然居士(じねんこじ)」といって、
居士(在家僧の事)が説法をしてた時に出くわした少女を、人買いから救うため、
苦手な舞いを踊って感動させ奪い返す、というもの。
見る前はね、台詞とかわかるかな~とか、1時間も退屈しないかな~とか、
色々不安&心配してたこともあったんだけど、
どっこい、
あらすじがパンフに載ってたから、事前に読んでたので大丈夫だったし、
物語りに引き込まれて行って、時間の経つのも忘れたぐらいだった。
クライマックスの、シテ(主人公の事)の舞いは圧巻で、とても感動的だったな。
で、合い間の狂言。
「伯母ヶ酒」という題で、
伯母が酒屋を営む甥っ子君、度々訪れ乞うんだけど、なかなか飲ませてくれない、
いっそのこと鬼に化けて驚かせ飲んじゃおうと、
始めは上手く行ったんだけど、そのうち酔いが回り、面が外れて……、
多少肩の力楽にして見られたんだけど、これは楽しかったな、
酔いが回る過程のお互いの表情、立ち回り、
笑わせてもらいました。
で、仕舞を三番の後、「葵上(あおいのうえ)」。
源氏物語から取材したもので、
葵の上が物の怪に悩まされ寝込んでいるので、皆総出で様々な祈禱をしたと、
巫女を呼んでするとある女が現れる、それは六条御息女の怨霊であった、
それでも効果なく、行者を呼ぶと、怨霊は鬼女と化して現れる。
行者との激しい闘いの末、なんとか成仏していく、といったお話し。
こちらも始めの物静かな進行から、後半の行者と鬼女の激しい闘い、
その流れの中に身を置いて、時間を忘れさせてもらった、
特に後半は迫力で見応えあったし、ラストは静寂の中に帰す感動があったし。
んなわけで、当初の心配もどこ吹く風、
都合約3時間半の長丁場だったけど、
意外とのめり込んで見させてもらっちゃったな、
多分わかりやすいお話しだったんだろうけど、初めてとしては上出来だな、オレ的には、
とてもE経験をさせてもらった、
また行ってみたいと思えたひと時だったな、うん。
ま、余裕があれば、ね。