JR東海は2024年4月17日（水）、東海道新幹線へ高いプライベート感およびセキュリティ環境を備えた完全個室タイプの座席を、2026年度中に導入すると発表しました。
設置されるのはN700S車両の一部。
1編成につき2室が予定されています。
個室専用のWi-Fiのほか、レッグレスト付きのリクライニングシート、個別調整可能な照明・空調・放送などの機能が整備されます。
グリーン車よりも更に上質な設備・サービスだといい、その内容詳細や運行区間、価格などは決定次第、別途告知されます。
JR東海は利用シーンについて、「オンラインなどでの打合せを気兼ねなく行いたいビジネスパーソン、プライバシーを重視されるお客様や周囲を気にせずゆっくりと寛ぎたいお客様などを想定している」としています。
JR東海によると「個室は新たに製造するN700Sに導入します」（東京広報室）とのことです。
今後落成するN700Sは、最初から個室が設置された状態となるそうです。
なお、編成中のどこに個室を設けるかは検討中としています。
個室が設置された新造のN700S系は徐々に増えていく見込みですが、1編成あたり、わずか2室のみとなるため、当面はプラチナチケットとなりそうです。
東京～博多間での「のぞみ」でも個室席車両を走らせることを目指し、JR西日本と協議するというそうです。
ぜひ、乗ってみたい。
新幹線用の個室は、1985年にデビューした東海道・山陽新幹線の100系が初の導入事例です。
100系は8・9号車が2階建て車両で、8号車は食堂車、9号車はグリーン車で2階はオープン席、1階はグリーン個室となっていました。
グリーン個室は1・2・3人用となっていました。
JR東海の100系もグリーン個室があったが、JR西日本の100系「グランドひかり」にはグリーン個室がありませんでした。
東北新幹線で活躍した200系の2階建て車両にも、普通個室が設置されていました。
2024年現在は、主に山陽新幹線の「こだま」で使用されるJR西日本700系7000番台「ひかりレールスター」の「コンパートメント」が、唯一の存在となっています。