大みそかのアニメ、50年前は? | 女装男子かなこのブログ

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年末年始のテレビ番組はアニメ特番も多く、楽しみにしている子供さんも多いことでしょう。


特に大晦日のアニメ特番では、「大みそかだよ!ドラえもん」(テレビ朝日)はもう定番となっています。


しかも、今年の大晦日は「サザエさん」が17年ぶり、「ちびまる子ちゃん」が6年ぶりに放送(ともにフジテレビ)されます。


では、今よりもっとテレビが娯楽の中心であった、50年前の1973年、大みそかにはどのようなテレビアニメ、いや当時はアニメ・特撮をまとめて「テレビまんが」はどんな番組が放送されていたのでしょうか。

(放送チャンネルや放送時間はすべて関東地方基準)


NHKは、総合テレビ・教育テレビともにアニメの放送はありませんでした。


当時のNHKでは、子供向け番組はおもに人形劇で、国産アニメはまだ放送されていませんでした。


しかし、午後6時から児童劇映画「宇宙人カドイン」という特撮番組が放送されています。


これはイギリス🇬🇧の児童劇映画財団「Children's Film Foundation」(以下、CFF)が1972年に制作したテレビ映画で、宇宙人の青年「カドイン」がイギリスの小さな村に住む「バルフォー家」の居候となり、村で起こった問題を解決しようとする物語が描かれました。


長らく絶版になっていましたが、2014年にCFFから発売されたDVD「OUTER SPACE」に収録され、復活を果たしています。


日本テレビでは午後6時から「アストロガンガー」の最終回「スペース・パンサー」が放送されました。


「マジンガーZ」(フジテレビ)よりも2か月早く放送が開始されたロボットアニメで、「人が巨大ロボットに『入り』こんで敵と戦う」作品の先駆けとして知られています。


本来の最終回は1973年3月28日のため、おそらく再放送だと思われます。


TBSでは朝の6時半から「怪物くん」が放送されていたが、1968年に放送されたモノクロ版の再放送です。


午後5時半からは「マンガ大作戦」と題した枠が設けられており、ワーナー・ブラザースが制作した「ルーニー・テューンズ」シリーズやワーナー・ブラザース・ピクチャーズの「メリー・メロディーズ」シリーズなどの短編アニメーションが放送されていました。


そして午後6時からはなんと「ウルトラマン」の再放送が行われていました。


お父さんとのチャンネル権争いに敗れて、この日は見そびれた方も多かったのではないでしょうか。


フジテレビは、大みそかでもほぼ通常の番組編成となっていました。


朝の7時15分からは「朝のマンガ大行進」という15分枠でアニメが放送されていました。


7時半からは「ジャングル大帝」の再放送、そして8時からは、アニメや特撮ではありませんが、子供向け番組「ママとあそぼう!ピンポンパン」が放送されていました。


なお、この時期の「お姉さん」は2代目の石毛恭子さんです。


午後6時からは、ちばてつやさん原作の「国松さまのお通りだい」の再放送、同55分からは児童向けスラップスティックコメディーの「クレクレタコラ」と、なかなかのカオスぶりです。


午後7時からは、後に「装甲騎兵ボトムズ」(テレビ東京)を手掛ける高橋良輔氏の初監督作品「ゼロテスター」(関西テレビ)の第14話「メビウスの逆襲」が放送されています。


「国松さまのお通りだい」は「ハリスの旋風」の二度目のアニメ化で、「ハリスの旋風」のタイトルはスポンサーがカネボウハリス(現在のクラシエフーズ)だったためだが、スポンサーの権利が切れたためタイトルを原作どおりに変更したものです。


関西テレビ制作のアニメは「ゼロテスター」の後、2003年の深夜アニメ「ギルガメッシュ」まで長らく途絶えていました。


「ゼロテスター」は1974年12月に終了したので、1975年以降、大阪準キー局の中で関西テレビだけ、自社制作のアニメがゴールデン・プライムタイムに放送されたことがありません。


NETテレビ(日本教育テレビ、現在のテレビ朝日)もアニメが多くあり、朝の7時20分からは「キングコング」、その後は「魔法使いチャッピー」の再放送の枠が設けられています。


さらに朝9時45分からは「仮面ライダー」(毎日放送、当時はNET系)の再放送が行われていたので、楽しみにしていた子供も多かったのではないでしょうか。


夕方の5時15分からは「電子鳥人Uバード」、空飛ぶ超人「Uバード」と仲間たちの活躍を描いたアメリカ🇺🇸のアニメです。


オープニングとエンディングは、当時の人気男性アイドルグループ「フォーリーブス」が担当しています。


5時45分からは赤塚不二夫さん(故人)原作の「ひみつのアッコちゃん」の再放送が行われていました。


東京12チャンネル(現在のテレビ東京)は当時、アニメをまだ自社制作しておらず、しかも朝にアニメ枠が存在しておらず、夕方のみの放送でした。


午後5時からは「黄金バット」(読売テレビ)、午後6時からは「ゴーゴーマンガ大作戦」という枠が設けられ、6時15分からは「カバトット」(フジテレビ)が放送されていました。


同27分からは再放送枠「キッド・ボックス」、45分からもやはり再放送枠「まんがのくに」が設けられており、何らかのアニメが放送されていたようです。


50年前は大みそかだからといって、特別にアニメや特撮が放送されるわけではなく、通常編成での対応だったようです。


改めて番組作りをする必要が無いため、再放送は特に重宝されたのでしょう。