楽天の銀次(赤見内銀次)選手が11月22日、仙台市内の球団事務所で引退会見を行い、「今年でユニホームを脱ぎます。プレイヤーとして現役を引退します」と語りました。
銀次選手は「感謝の気持ちしかありません。それでけです。被災地など回っていく中で色んな人と出会い、その中で『仙台、東北を離れて欲しくない』とかずっと『楽天にいて欲しい』という声があったのでそれが一番大きいのかなと思います」と心境を明かしました。
18年間を「みんなが想像出来ないくらい楽しかったです。18年間は毎日悔しい悔しいと練習してきたし試合にも出ました。でも、その悔しさをエネルギーに変えてやってきました」と振り返りました。
2005年に盛岡中央高校から高校生ドラフト3巡目で指名され入団。
巧みな打撃センスとしぶとさを武器に2012年に一軍に定着すると、2013年にはリーグ4位の打率.317をマークし、球団初のリーグ優勝と日本一に貢献しました。
球団最長となる18年目の今季は一軍で6試合に出場し、打率.100、1打点でした。
通算成績は1240試合出場、打率.290、1239安打、28本塁打、471打点でした。
通算1239安打は楽天の生え抜き選手では最多です。
2014、17年にはベストナイン、2017年にはゴールデングラブ賞にも輝きました。
2019年には国内フリーエージェント権を取得したが「東北のために自分ができることは、ここでプレーすること」と残留しました。
岩手県普代村出身の生粋の東北人として被災地訪問を行うなど、東北の復興へ尽力しました。
今後は球団の経営面から球団を支えるアンバサダーに就任します。
「僕はずっと野球しかしていなかった。社会のことが分からないので社会に出て経験してみたいと思いました。東北が好きだし生まれた場所なので、ここで恩返ししていきたいと思いました。(家族からは)色んなチャレンジが出来るのですごく楽しみだねと言われました」と説明。
「東北6県を回りながら野球の楽しさを伝えたい」と話しました。