産業道路とは | 女装男子かなこのブログ

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全国には「産業道路」と呼ばれている道路が各地に存在します。


トラックばかりが通行するイメージですが、そもそも産業道路とはどのような道路なのでしょうか。


日本の物流はクルマを使った輸送が主な手段で、道路の開発や整備は欠かせません。


その中でも産業道路と呼ばれている道路が、貨物輸送の効率化を図っています。


産業道路とは、工業地域や港湾施設を結ぶ目的で整備された道路を指し、北は北海道から南は九州まで全国各地に存在します。


ただし、産業道路と呼ばれる明確な基準や定義が存在せず、地域による道路愛称選定委員会で決定されることがほとんどのようです。


また、産業道路は一般道と同じ扱いになるので、トラック専用やトラック優先といったルールはなく普通車でも問題なく通行可能です。


しかし、産業道路によっては自動車専用道路の場合があり、125cc以上のバイクでないと通行できない道路も存在します。


ほかにも名称は地域によってまちまちで、北海道の「ミルクロード」や東京都の「西多摩産業道路」と呼称が存在するものもあれば、兵庫県道62号姫路港線では単純に「産業道路」と呼ばれ呼称が存在しないものもあります。


産業道路の施工が進められた背景には、戦後の高度成長期に雇用の拡大や税収の確保を目的に自治体が道路を整備したことにより急激に増加したことがあげられます。


そのため港湾や工業密集地付近には産業道路が通っていることが多いのが現状です。


このように日本全国で開通している産業道路ですが、どのような規模で展開しているのでしょうか。


トラックなどの貨物車両がメインで通行する目的の産業道路では、車線が多くて幅員も広い印象ですが決してそんなことはなく、片側1車線でごく一般的な道路も数多く存在します。


例えば、埼玉県越谷市と八潮市を結ぶ県道155号では、片側1車線で県道に昇格する前から産業道路の名称が名付けられていました。


ほかにも埼玉県には複数の産業道路がありますが、新座市から東京都にある「産業道路」と親しまれている区間は4km弱ほどですが、こちらも片側1車線の対面通行です。


埼玉県では、もともとは農地や山林だったものを産業を誘致するために整備されたという意味合いもあったようです。


ちなみにどちらの産業道路の景観も工業団地が立ち並ぶ工業地域とは無縁で、小売店や飲食店が立ち並ぶ商業地域の生活道路といったイメージが強いです。


私が住んでいる大阪府北部では、府道14号大阪高槻京都線が茨木市から吹田市にかけて「産業道路」と呼ばれ、茨木市に東洋製罐、神戸製鋼、日世、吉野工業所、キンリューフーズ、摂津市にエネゲート、コカ・コーラボトラーズジャパン、芦森工業、吹田市に白洋舍、NEOMAXエンジニアリング、アサヒビールといった企業が立地していますが、住宅や商業施設も多いです。


中でもイオンモール茨木(ここもかつては工場だった)は駐車場の進入路を一部地下にして全面的に右折入場・右折退場を禁止しているが、それでも休日は渋滞が激しいです。


かたや愛知県の東海市から知多市を結ぶ西知多産業道路は、信号のない自動車専用道路の区間があり、区間制限速度は70km/hになっています。


関東方面で産業道路といえば、東京都大田区と横浜市鶴見区を結ぶ東京都道・神奈川県道6号東京大師横浜線が有名です。


東京都道・神奈川県道6号東京大師横浜線は、片側3車線あって大型車両の交通量も多いこともあり、京浜工業地帯のパイプ役としてなくてはならない存在になっています。


さらに東京都道・神奈川県道6号東京大師横浜線付近には、京浜急行電鉄大師線に「産業道路駅」という名前の駅が実在していました。 


現在は沿線地域の活性化を目的に、近隣で多摩川を渡る橋の名前に由来した「大師橋駅」に改名されていますが、地域の住民には産業道路のシンボルとして根付いていたのは間違いないでしょう。


また、第2産業道路(埼玉県道5号さいたま菖蒲線) は名称こそ産業道路が使われていますが、渋滞緩和のためのバイパスとして利用されており、産業道路としての意味合いも変化しつつあります。


定義はまちまちですが、それでも港湾や工業地域のバイパスを担う役割の産業道路が今後も親しまれていくことでしょう。





通称「産業道路」と呼ばれる、大阪府道14号大阪高槻京都線、大阪府吹田市、アサヒビール吹田工場付近。

アサヒビール発祥の地であり、工場内には操業開始当初の建屋の一部が今も残っています。

同じく大阪府道14号大阪高槻京都線だが、こちらは大阪府吹田市でも住宅地を通っています。