私の妹は、子ども(私のおいとめい)の写真はスナップ写真は自前のカメラで撮るが、スチール写真はスタジオアリスで撮っていました。
上から男の子、女の子、女の子の3人きょうだいです。
私のめいは七五三の撮影で3歳ぐらいからカラードレスの衣装体験をしていました。
スタジオアリスやスタジオマリオといった子ども写真館のチェーン展開は1990年代に始まりました。
また、一般的な写真館でも撮影用の衣装を置くところが増えてきた頃でした。
特に女の子の場合、お姫様みたいなドレスを着て撮影というのが前から大人気です。
華麗なドレスに身を包んだお姫様は、いつも女の子のあこがれです。
男の子の場合はタキシードになりますが、「着てみたいから撮る」というのはほとんどありません。
男の子の場合、変身願望の対象としてあこがれるのは「メルヘンの王子様」よりも「スーパーヒーロー」なんでしょうか。
スタジオアリスやスタジオマリオなどの子供向け写真館では、男の子の衣装は3歳を過ぎたあたりから減少傾向になります。
ただ、男の子でもドレスや振袖を着て撮影というのがたまにあり、いわば「女装デビュー」というわけです。
観光地やテーマパークでのドレスや時代衣装、民族衣装などの衣裳体験コーナーもこの頃から出てきたものです。
東映太秦映画村では変身体験で時代劇扮装の館や扮装写真館以外に、キャラクターなりきり写真が新たに作られていました。
東映で制作されたアニメや特撮の作品のキャラクターになりきっての変身写真が撮影できるということがうたわれていて、そのホームページにはプリキュアや仮面ライダー、スーパー戦隊の変身写真が掲載されていました。
キャラクターなりきり写真での対応の身長は95cmから115cmまでとなっていますが、年齢的に言えば3歳から6歳位でしょう。
身長からして時代劇扮装ができない子ども向けです。
子どもの時代劇扮装は身長110cm以上が対象となっています。
扮装写真館では子どもは身長100cm以上が対象、身長130cm以下ではかつらがありません。
対応されている年齢の面ではそこまで広くもないのですが、それでも今まではほぼ体験することが不可能であった特撮の作品のキャラクターの衣装が体験可能になったということで、この点ではかなり大きな進歩ではないかと思います。
年齢的に限られているとはいえ、特撮ヒーローの衣装が体験できるようになったのが令和の時代の変身写真のひとつの形であるのでしょうか。
世の中の男の子の憧れの一つである特撮ヒーローの変身写真が限定的ではあるとはいえ体験できるようになったので、これまで変身写真が女性向けに対応されていた傾向が強かったのだが、対象人口を増やそうとされているのかなと感じられます。
時代劇扮装も扮装写真館も、女装が可能です。
東京ディズニーランド(TDL)の「ビビディバビディブティック」が、以前は女の子だけだったのが2016年から男の子も利用できるようになりました。
男の子でも、ディズニープリンセスに変身できるんです。
ここではディズニープリンセスに変身するだけでなく、変身したままTDLに入場可能です。
コースは「キャッスル」「キャリッジ」「クラウン」の3つがあります。
(いずれのコースもTDL入場料は別途)
「キャッスル」はメイクアップ・ヘアメイク・ドレス・シューズ・スタジオ写真のセットで37400円です。
写真の追加は別料金です。
「キャリッジ」は「キャッスル」からスタジオ写真を除いたもので29150円です。
「クラウン」はメイクアップ・ヘアメイクのみで9350円です。
ドレスはシンデレラ(プレミアム)・シンデレラ・オーロラ・アリエル・ベル・ラプンツェル・エルサの7種類から選べ、身長100~150cmに対応しています。
シンデレラ(プレミアム)は追加料金がかかります。
ドレスはレンタルではなく買い取りです。
プリンセスになるまで…。
STEP1 予約
STEP2 来店
①プリンセスになるための挨拶の練習
まずは、プリンセスのごあいさつ、「ごきげんよう」の練習から。
ドレスのすそを持ち上げるようにおじぎをしましょう。
予約の時に選んでるドレスをイメージして練習するとよいでしょう。
②ドレスに着替え
③メイクアップ、ヘアメイク
④マニキュア
⑤サッシュを付ける
⑥魔法のことば
魔法のことばをかけてもらったらプリンセスに変身完了❗️
⑦プリンセス証明書にサイン
STEP3 記念撮影
変身の後は、専用のスタジオで写真撮影。
STEP4 夢の続き
お家に帰ってからも、ドレスを着ればいつでもプリンセスになれます。
現在、TDLの「ビビディバビディブティック」で変身できるのは「ディズニープリンセス」のみです。
海外のディズニーパークでは、プリンセスと同様に、王子様=プリンスに変身できるプログラムもありますが、現時点では東京での実施は「未定」だそうです。
もっとも、私が小学生だったころはもちろんTDLなんて無かったんです。
ただ、あったとしても行かなかったでしょう。
私の父はそういう場所が苦手だったからです。
それに何よりも、TDLは場内のレストランで酒が飲めないので、父はその点が気に入らなかったようです。
ちなみにTDLは、大人の人はコスプレ禁止です。
私の子どもの頃にはこれらの衣裳体験がなく、それどころか令和の時代の男の子は特撮ヒーローもお姫様も変身写真が体験できるので、ある意味では羨ましく思います。