JR北海道は2022年9月9日(金)、留萌本線の石狩沼田~留萌間について、翌2023年9月30日(土)をもって廃止すべく、鉄道事業廃止届出書を国土交通大臣宛てに提出したと発表しました。
なお沿線自治体である深川市、秩父別町、沼田町、留萌市と協議を行い、残る深川~石狩沼田間についても2026年3月末に廃止する方向で合意に至ったとしています。
さらにJR北海道は今後、北海道運輸局が主催する意見陳述の中で、廃止日を半年間前倒しに、つまり2023年4月1日(土)としたい旨を伝えるとしています。
認められれば、石狩沼田~留萌間の最終運行日は2023年3月31日(金)となります。
JR北海道は深川~留萌間のうち、深川―石狩沼田間は高校生の通学利用が多いことを踏まえ、石狩沼田~留萌間の廃止後も3年間運行します。
その間の年3億円の営業赤字や、折り返し設備の整備費約6千万円はJR北海道が負担します。
また、JR北海道は廃線から最大18年間分の代替バスの運行費を支援するほか、廃線後の街づくりの支援金として4市町にそれぞれ7000万円を出します。
JR北海道は7月21日、留萌本線を2段階に分けて廃止することを提案。
4市町は住民説明会を開催したうえで受け入れを決めました。
4市町とJR北海道は今後、代替バスの運行方法を詰めるほか、跡地利用などについて協議します。
留萌~幌延間を結んだ羽幌線も国鉄末期の1987年3月に廃止されており、留萌本線の廃止で北海道の留萌地方から鉄道が消滅します。