きょうの安倍晋三元総理大臣の国葬についての各局の“生特番”は、最短はテレビ東京の5分、最長はテレビ朝日の5時間超となります。
NHKは9月21日の定例会見で、午後1時40分~同3時30分に特設ニュース番組を編成することを発表しました。
なお、この特設ニュースはYahoo!テレビからの「見たい!」登録や感想の投稿不可です。
日本テレビ系は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)を休止して午後1時45分から約2時間「news every.」の特別版を放送。
テレビ朝日系は午前10時25分から午後3時48分まで、「大下容子ワイド!スクランブル」を編成、「徹子の部屋」「DAIGOも台所」は休止します。
TBS系は特別編成を予定せず、「ゴゴスマ」(CBC)など通常の生放送番組で対応します。
フジテレビ系は午前11時45分から午後3時45分まで(当初は午後1時45分から2時間だったが拡大された)の「FNN報道特番」となり、「ポップUP!」は休止します。
一方、テレビ東京は午後1時40~45分にニュース枠を設置するのみです。
その後はアメリカの動物映画「ベートーベン」を放送(関東ローカル)するという独自路線となりました。
ただ、このニュースはテレビ東京のみの放送です。
テレビ大阪ではニュースがなく、この時間は2時間ドラマ、時代劇となっています。
安倍元首相の国葬については、報道各社の世論調査で反対が賛成の倍以上という「ダブルスコア」が相次ぎ、各地で反対する集会やデモが開催され、日本ペンクラブも反対の声明を発表するなど、岸田首相の説明を含めて厳しい意見が相次いでいます。
これまでも地上波他局が横並びで中継するイベントでも独自路線を貫いてきたテレビ東京。
ツイッター上では「テレ東は国葬を1分たりとも放送しないと思っていたのに5分も放送するのか! ショックだ」との声もあったが、「流石我らのテレ東、皆んなして同じの流す意味がわからない」「テレ東午後ローの視聴率が爆上がりチャンス」「これ、テレ東が最高視聴率かっさらっていくやつだ」などの声があふれていました。
《吉田元首相国葬は娯楽番組変更》
1967年10月31日の吉田茂元首相の国葬の当日は、歌舞音曲が慎まれ、テレビは午後から国葬一色と化していました。
テレビ番組は追悼ムード一色でした。
NHKと民放5局が特別編成を組み、午後2時から国葬の模様を生中継。
夜も音楽番組やクイズなどのバラエティー番組の放送を取りやめました。
TBS「奥さまは魔女」、日本テレビ「そっくりショー」、NET(現テレビ朝日)「ものまね合戦」などが、吉田元首相に関する特番に変更されました。
ただ、日テレが午後10時からドラマ「意地悪ばあさん」(読売テレビ)の放送を敢行しました。
「意地悪ばあさん」はこの年の10月に始まったばかりでした。
サブタイトルは当初「地獄へ行きたいの巻」だったが、「いじわる交通戦争の巻」に変更されました。
これでファンを獲得した「意地悪ばあさん」は人気番組となりました。