「5万回斬られた男」福本清三さん死去 | 女装男子かなこのブログ

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京都・太秦を拠点に、時代劇の斬(き)られ役を半世紀以上にわたり担い、「5万回斬られた男」の異名を持つ俳優の福本清三(ふくもと・せいぞう)さんが1日、肺がんのため死去しました。

77歳でした。

葬儀は親族らで行いました。

きょう、東映京都俳優部が発表しました。

福本清三さんは1943(昭和18)年2月3日生まれ、兵庫県香美町出身。

中学卒業後、京都市内の米店で半年ほど働いた後、映画黄金時代の1958(昭和33)年末、15歳で東映京都撮影所(京撮)の大部屋俳優になりました。

雑兵などの役を経て、1963年から立ち回りに絡み、市川右太衛門さん(故人、北大路欣也さんの父)が演じる「旗本退屈男」に斬られたのが、初の斬られ役となりました。

以来、50年以上にわたって映画や、「水戸黄門」(TBS)、「暴れん坊将軍」(テレビ朝日)などテレビの時代劇を中心に、主人公に切られる、斬られ役俳優として活動を続けて来ました。

体を大きくのけぞらせる「エビぞり」など独特の倒れ方で、ファンに知られる存在なりました。

「仁義なき戦い」などのヤクザ映画や刑事ドラマといった京撮で撮られる現代劇にも出演しつつ、殺陣集団「東映剣(つるぎ)会」の会長を務めるなど、チャンバラの伝承に努めました。

2002年にはハリウッド映画「ラストサムライ」の撮影に招かれ、主演のトム・クルーズ演じるアメリカ人を護衛する寡黙な剣士役で存在感を見せました。

初の主演作となった2014年の「太秦ライムライト」では、太秦を舞台に斬られ役一筋の男の生きざまを悲哀と誇りを込めて演じ、同年のファンタジア国際映画祭(カナダ)で、シュバル・ノワール賞(最優秀作品賞)と、日本人初となる最優秀主演男優賞を受賞、国内外で高く評価されました。