新婚時代 | 雨のち、くもりのち、時々はれ

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もうすぐ還暦^_^
辛かった過去や趣味、お出かけ、日々の感じたこと等を書いてます。

私はデザイン会社でそのまま働き、主人は二交代勤務で、すれ違い生活が3日続く日もあったが、順調な日々だった。

まもなく、姑から主人に電話でお金が足りなからと、主人に「お金出してほしい」と言われ、それが毎月になり、結局私の給料(その頃で16万位?)は、姑へ渡るようになった。

姑がカタログ注文してるところから姑の分と次男夫婦の食費等を注文し、姑の年金は次男夫婦の生活費に消え、次男夫婦と主人で、次男の借金を払い、姑の生活費は私の給料から出すことに自然になっていた。

いつも電話がかかってきても、主人にお金の事を頼むので、私には直接言わない。

電話がかかる度、「またお金!?」と、私は嫌~~な気分になった。



私は父から、
クローバー旦那の身内の悪口は言うな、
クローバー例え身内でも保証人にはなるな、
と、言われていたし、借金を承知で結婚したのだから、主人の言うまま、お金を渡していた。

嫌な顔ひとつもせず。



ところが、二年近く、そんな生活が続いた頃から、私は、

私は何の為に働いているんだろう。
私たち夫婦の為に消えるなら、我慢もできる。
こんな事、いつまで続くのか!?

子供は一生持てないのではないか!?

姑や次男夫婦は、私の給料から出てることは知ってるのか!?

姑はいったいどう思ってるのか!?

主人は私が出して当たり前と思ってるのか!?

借金を承知の結婚生活を甘くみていた…



デザインの仕事も、職場まで電車で1時間弱、お客様の納期に間に合わせる様に作るのだが、お客様の校正の段階での変更があれば、それに間に合わせる為に、版下屋さん、写真屋さんに無理を言わなければならず、そんなことが重なり、納期、納期で、すごくストレスになってきていて、家事と仕事、仕事してもお金は姑に流れていく。

主人に「いつになったら、子供作れるの?
いつまでこんな生活が続くの?」と聞いても、

「あともうちょっとやから」と。


この頃には、避妊してなかった。

仕事も辞めたかった。

何の為に私はいるのか……
新居に帰るのが嫌で、近くの公園で考え込む日もあった。



姑しか電話して来ないから、私は電話には出なかったのだが、ある日出てしまった。


姑「いつも、あんたに迷惑かけてすまんなぁ。

ほんまやったら、嫌やから嫁さんは主人にお金渡さへんのに、よくできた嫁さんやって、親戚中では、あんたは自慢の嫁になってるんやで。

なぁ、もう、情け無いわ…」

と、泣きながら言う。


やっと姑の本音が聞けて、私も肝が据わった。


後年、次男の嫁に聞いてみたのだが、借金返済に私の給料や、主人が返していた事は
嫁は全く知らず、
「すみません、お兄さんとこまで迷惑かけてたなんて…」と、謝ってくれた。


この地域の人は、口は悪いが、おべんちゃらを使う人はいない。

その代わり、思った事を、ズバリ言う。

だから姑の本音なのだ。


実は、独身時代に貯めていた百万の定期には手を付けず、子供ができたら、私の様に「お金がないから希望の学校に行かせられない」とだけは言いたくなくて、主人にも秘密にしていた。


しかし、このままでは、いつかこのお金も、姑が可哀想になり渡してしまう自分がいるのではないか?

これは、私のお金、これだけは姑に渡したくない、主人にも知られたくない。

そこで、信頼できるある団体に丸々寄付した。


手元にあったら、絶対使ってしまう。

それなら、意味のある使い方でなくなる方が、ましだから。

スッとした。



しばらくして、私の会社が、不景気で縮小することになり、私と同僚の女の子が解雇になった。


解雇なので、すぐ失業保険がおりた。


主人には、「すぐ働くとこ探すから」と
言ったら、

「自分がやりたい仕事を見つけたらいいから、焦らなくていい。何とかなるやろう」


この、主人の【何とかなるやろう】発言、

これを長年信じ続けて、バカを見る目に会う私。

この頃は知る由もなく、優しさと思い込んでいた。

実際、主人は、優しさからの発言なのだ。



失業保険を貰い始めてすぐに、私は妊娠した。

それまで避妊してないのに、子供ができず、不妊か?と不安になったりしたが、たぶん、過度のストレスが原因なのかな?
と思う。

主人は、「大丈夫、子供産んで。なんとかなるし、なんとかする」と言ったと思う。


姑も、私が仕事先を解雇になった事、妊娠した事を主人が伝えた。


そしたら、姑が次男夫婦に、

「兄ちゃんとこも、子供できるし、そろそろあんたらだけでやっていき」と言ったそうで、

お金の無心からは解放された。


借金がどうなってるかは、解らなかったし、聞けなかった。


とりあえずは、私が望んだ通り、

子供ができて、専業主婦になった。

主人からは、毎月決まった額を貰い、生活していた。






つづく




暑さにだらけ、久々更新になってしまいましたガーン

今回もお読みくださり、ありがとうございますブタネコ


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